新宿2丁目でのたくさんの出会いから気づいたこと | 俺、スカートはかないよ

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1977年、俺は女性として生まれ、2008年6月27日、戸籍上の性別が男に戻った。 俺の人生が誰かの役に立つように、誰かの苦悩を癒せるよう祈りながら俺の人生を残す

新井光です。

 


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今回は、社会人なりたてのころのことを書こうと思います。

 

*それまでのことはこちら

 

 

大学生時代にGIDのカウンセリングを始めていたので、

 

自分は性同一性障害なのかも、

 

という思いと、

 

もしかしたら同性愛者なのか?

 

という思いも少しあった。

 

体への強い違和感があって、服装もメンズだったし、

下着もトランクスを履いていた。

 

が、社会人になるとそうもいかない事が増えてくる。

 

運良く、というか、

制服がない職場を選んだので、

私服で仕事ができてのはありがたかった。


 

トイレは

仕方なく女性トイレを使っていたが、

極力行かないようにしていたので、

膀胱炎に何度もなった。

 

腎盂腎炎になって高熱が出たこともある。

 

でも、

社会人になってお酒を飲むようになり、

ある場所へ出入りするようになる。

 

 

新宿2丁目

 

 

学生時代に一度連れて行ってもらったことがあるが、

ものすごい違和感があり、

しばらくは疎遠になっていた場所だ。

 

が、社会人になり、

職場が新宿ということもあり、

なんとなく行き始めてから、

同性愛者との交流が増えていった。

 

 

女性同性愛者とは、

女性の肉体で精神も女性で、

性自認も女性だけど、

恋愛などの対象が同性である「女性」だというヒトを指し、

『レズビアン』と呼ばれる。

 

*『レズ』は蔑称なので使わないようにしましょう。

『ビアン』は大丈夫です。


 

男性同性愛者は、

対象が同性である「男性」で、

『ゲイ』とよばれる。

 

*『ホモ』や『オカマ』は蔑称なので使わないようにしましょう。

*また、『オナベ』も蔑称になる場合があるが詳細はまた別の機会に。

 

 

同性愛者が経営する飲み屋がたくさんある街が、

世界有数のゲイタウン・新宿2丁目だ。

 

そこで遊ぶ日々が始まり、

たくさんの恋をした。

 

恋の相手はすべて女性で、「ノンケ」と呼ばれる人々ばかりだった。

 

「ノンケ」とは、

同性愛者ではなく、「異性愛者」のことを指す。


つまり、

恋愛やせっ・くすの対象が、異性のヒトのことである。

「ヘテロセクシャル」とか「ストレート」と呼ぶ場合もある。

 

新宿2丁目にもノンケのヒトも遊びに来ていたし、

バイセクシャル(両性愛者のこと。同性も異性もどちらも恋愛対象)もいた。

 


僕が恋をしたヒトたちは、

すべてノンケだった。

(一人だけビアンの方がいましたが、長続きしませんでした)


僕を男として見てくれて、男女の恋愛をした。

出会いが多い場所だったから、

すぐに恋人もできて、

友達も多かったので精神的には楽だった。

 

そのころの僕は

ホルモン治療もしてないので、

見た目も声もボーイッシュな女性だったが、


それでも相手の方は、

僕の中の「マスラオ」を感じてくれたんだと思う。

 

でも、デートで外出するのは嫌だった。


手を繋いで歩けない。

変な目で見られる。


そんな思いでいたので、

もっぱら夜の新宿2丁目でのデートが中心だった。

 

しかし、だんだんと、

その小さな狭いコミュニティにいるのが

窮屈になってきて

27歳で改名をしてから、ぱったりと行かなった。

 

ホルモン治療を始めてから、

見た目がだんだん男らしさを増していって、

2丁目でもなんとなく浮いた感じになってしまったのも影響したと思う。

 

4年くらい遊んだ街で、

たくさんのことを学んだが、

はっきり自覚したのは、

 

「自分は同性愛者ではなく、男なんだ」

 

ということだった。


2丁目に遊びにきていたヒトも、

同性愛者なのかトランスジェンダーなのか、

そのはざまで揺れているヒトもいたし、


そういう話題や悩みは割と多かったように思う。

 

ただ、

同性愛者とトランスジェンダーは、

価値観や感覚が違っていて、

なんとなく溝があるようにも感じていた。


 

今、LGBTということでセクシャルマイノリティをくくっていますが、

僕は少し違うんじゃないかと思っている。

 

そのあたりはまた別記事で記すことにする。

 

次回は、

仕事について、書きたいと思っている。

 

ではまた!

 

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