時間のない社会人楽器プレイヤーやバンドマンのために、
一日1分で効果の出るセッション上達法をご紹介していきます!
【一分でできる】シリーズ第二弾!
今回は「リズム&グルーヴ編」
(一弾はこちら「一分でできるセッション上達法~セッション的聴覚編」)
黒人みたいなリズム感がほしい!とか、
メトロノームとかっちり合わせられる絶対リズム感がほしい、
なんて欲求を、多くの人が持ちやすいリズムというカテゴリー。
(関連記事「『絶対リズム感』より『相対リズム感』!?」)
でも、こういった
「誰々みたいなグルーヴ」とか、
「機械のように正確なリズム感」といったものは、
求めれば求めるほどセッションでは不利に働くことが多いです。
なぜなら
「生身の人間とその場の雰囲気でグルーヴさせていくのがセッションだから!」
こちらもあちらもアナログな人間です。
そうすると、相手が変わればグルーヴは変わります。
この時に、憧れのあのミュージシャンみたいなグルーヴを!
という意識が強すぎると、途端にアンサンブルから浮き始めます。
まるで、考えたシナリオ通りにデートを進めたいんだけど、
スベりまくっている哀れな恋人たちの会話のようになります。(笑)
そして同様に、
メトロノームのような正確無比なリズム感を求めてしまう人も、
セッションでは途端にアンサンブルから浮き始めます。
当たり前ですが、アナログな人間は、
気持ちよくなれば心拍が上がってテンポは上がり気味になりますし、
リズムをまとめようとすれば、多少テンポは落ち気味になります。
そういった自然なリズム感を無視して、
メトロノーム至上主義でセッションすると、
当たり前ですが、周りを全然聞いていないので、
噛み合わなくてリズムがずれます。
ひどい時には、完璧主義が先行しすぎて、
周りのメンバーにそのリズムのずれの原因を押しつけて、
怒り出してしまう人までいます。
こうなったらどうあがいても楽しくセッションし、
バンド全体をグルーヴさせることは不可能です。
そこで、セッション的なリズム&グルーヴを身につけるには、
一つの基礎的指針が必要になります。
「周りを聞きながら、どんなリズムにも合わせられる柔軟なグルーヴが理想」
こう考えると、おのずと具体的な一分練習法も見えてきます!
例えば、
1 4ビート、8ビート、シャッフル、16ビート、ボサノバ、サンバ
などのドラムとベースを鼻歌で歌えるようにする。
2 歩きのテンポに合わせて、鼻歌を歌う。
3 音楽を聞きながら、違う曲のメロディをアドリブで入れて歌ってみる。
などが挙げられます。
要は、楽器でプレイする前に、
口で歌えるくらい基本のグルーヴを体に入れ、
そして、そのうえで、メロディを歌えれば、
常に周りを聞きながらグルーヴさせる基礎が身に着くのです!
いわゆる教則本などに書いてあるアプローチとは
まったく違う考え方ですが、
実はこっちの方がセッションには向いている、
という意外と気づきづらいリズムの真実が隠されていたのでした。
自分だけのオリジナルなグルーヴ、
そして楽しくバンドアンサンブルする際に必要なリズム感に
興味のある方は、是非試してみてくださいね。
では、
次回もお楽しみに!