皆さん、「返し技」というのを聞いたことありますか?
相撲、剣道、柔道、空手などの武道はもちろん、ボクシングやサッカーなどではいわゆる『カウンター』と呼ばれる技です。
要は、相手の技を一度受け、その相手の力を逆に利用して見事に反撃する技の事を指します。
で、今回の結論から言うと、
「アドリブセッションは間違いなく返し技が高得点!」
ということです。
よくアドリブするには、
「フレーズを覚えなさい」
「理論を覚えなさい」
「コードを覚えなさい」
などなどのアドバイスがなされます。
もちろん、これらのアドバイスも間違いではないのですが、もっと根本的に大事な部分が抜け落ちてしまっています。
それは、「セッションは楽器での会話であるということ」
ゴリゴリ練習して、楽器が上手くなるだけの方向でアドリブを練習すると、攻め技ばかりで周りを聞けない、単調なアドリブになります。
バリバリ弾くことばかりに捉われて、まったく周りを聞いていない!
「コミュニケーションのコの字もない!」という状況に陥って行きます。
(そして、すでにそうなっている人はその事実にホントに気付かない!)
逆にセッションの上手い人は本当に返し技が上手いです!
「脳ある鷹は爪を隠す」ではありませんが、まずはじっくりフレーズにスペースを空けて、周りの音を良く聞きながらアドリブを始めます。
そして、何かメンバーが反応すると、すかさずそれに返し技を決めていきます!
本当にセッションの上手い人は、そこに『引用』を多く使います。
『引用』とは、アドリブ中に何か他の曲の有名なメロディやリズムをパッと引っ張り出してきて当てはめることを言います。
セッション的引用ができる、多くの達人は、クラシック~ロック~民族音楽まで、本当に幅広い有名曲のメロディを引っ張ってきます!そして何より、ユーモアがあります。
鼻歌を歌うように、そしてちょっとおどけた感じで面白いメロディを引用し、周りのメンバーを巻き込んで、楽しい音楽の輪を一瞬で作り上げます!
テクニックはもちろん、なんだかそういう幅広く、懐の深い発想が生まれてくるその人格自体に、セッションの達人になるための秘訣が詰め込まれているような気がします!
また、気のきいた引用、面白い反応、メンバーとの一体感、そういったものに多くのセッション参加者は、惜しみない拍手を送り、音楽として楽しんでいるように感じます。
この文章に共感できる方は、きっと素晴らしいセッションプレイヤ―になれるでしょう!
是非返し技マスター目指して、音楽を楽しんでいってくださいね。