天気予報は一週前から日を追うごとに快方に向かう。
当日は風も無く気温も丁度よかった。
いつもは退屈な来賓あいさつも、80歳を超えるとは思えないレジェンド君原さんの若々しい声に感嘆、やがて号砲が鳴る。
たまたま陣取ったEブロックの足元でNB(ニューバランス)祭りが始まる。
テンション高まる密なNB度、こいつはレア中のレア光景!
「おねおね君」がちょっとさみしそうだ。
左隣のレーンからは連々とランナーが流れていくが、スタートラインからはるか離れた自身のEブロックは微動だにせず。
どんなレースでも号砲が鳴った瞬間は胸が躍り気ははやるが、こんな俺でもハーフ合わせて7大会目、すぐに我に返りスマホをいじる余裕の玄人スタイル。
はいはい、慣れたもんですよ、ここら辺は例年定位置ですのでね。
スマホで撮影に余念なく、肝心のガーミンのセットを忘れて衛星捕まえた時にはスタートラインから数百mは離れてた自称玄人。
今回のテーマは「いかに楽に走るか」
言うなればファンラン、記録は追わずマラソン大会を楽しもうが趣旨。
まあな、それは違うわ。
前回にも書いたが自信の無さからただ逃げただけ、ファンランなどと勿体付けた大義名分で自分を濁してるだけだ。
本音は、理想は、前回の自己記録を越えてみたい。
どうせ走るならゴールラインを越えた時に誰も後悔などしたくはないだろう。
ただ、日々キロ5分20秒目標の練習を課してた2年前の俺ではない、前回の海響マラソンでは完走すらできなかった熱意を失った後期中年。
「どうせ今から頑張ったとて」なんて格好をつけてた。
その時はそれで満足、むしろ無理しない大人の判断に成長すら感じてた。
慣れたマラソン大会参加、自身の状態を傲りなく、言うなれば客観的に評価できるようになったつもりでいた。
笑わせるなよ。
五体満足で趣味に費やす時間を設けることも出来るのに、言い訳ばっかでちょっと苦しかったら「やーめた」ってか?
「贅沢なんだよ、おまえは」
目標のペースで刻んでいけてる。まだやれてるぞ俺。


