予定もない休日、家でダラダラ過ごすのはもったい。
だが、特にやりたい事は思い浮かばなかった。
ささいで良い。俺は休日を有意義に使ったんだと満足したい。
ゆいいつ脳裏に浮かんだのは、
「腹減ったな~久しぶりに朝飯でも食いに行くか」だった。
近所のファミレス、10:00前。
モーニング目当ての客もひと段落付いたであろう店内は俺含めて3組くらいの客。
テーブル席お一人様が久しぶりすぎてか、ガランとした店内なのに座る席を迷う。
俺の性格なのかあるいは人間の性なのか、普段は壁を背にした角の奥まったスペースを好む。
または定石であるドリンクバー近傍。
だが、代金の元をとろうと大して飲みたくもないカルピスソーダでお腹タプタプにする年でもなくなった。
せっかくなので窓際の明るいテーブルに着席、とはいえ田舎町で取り立てて特徴もない近所のファミレスの窓から望む風景はボトルネックで渋滞した車列くらいだが。
さてなに食うか。
ここで間違っても「モーニング」など頼んでちゃダメだ。
随分前だが「冷やしトマト」を居酒屋で頼んだ際、「冷やしただけのトマトなど家で食ってろ」と妻に言われ、妙に納得した記憶がある。
俺は今、休日を楽しむ一環でファミレスに来ている。
トースト?目玉焼き?家で食え。
おや?写真よりウナギ量少なくない?しっぽ部が欠損気味だが気のせいか。
まあ見てくれはあれだが、一緒に頼んだ根菜系のサラダもそれなりだがうまかった。
しかしそこは庶民派ファミレス、こんなことは想定内。食後のデザートで華やかさをプラスしようと注文済み。
サラダをあと三口程度でたいらげるタイミングでピンポンを押す。
しばらくして、まずは御用聞きに来たと思われた店員のトレイにはすでに注文の品が。
できればシームレスでパフェにたどり着きたい俺の心理を射抜いたサプライズに「おぉ…」と小さく感嘆した。
今思えばこの出来事が休日前半のマックスボルテージ。
このあと思い付きで買い物行って、予定外に散財したけどそれは次で報告します。