俺、「夏だから」2024 | オレブログ

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さあ、
俺の話しを聞いてくれ。

俺の場合、無給水でだいたい15㎞くらい走るとかるく手指にしびれがくる、熱中症の初期症状をリアルに体感できる夏。

去年の3月以降遠のいていた周回コースにチャレンジした。

 

一周約9㎞、まあまあ平坦で半分はジョギングコースとなっており安全にランニングが楽しめる。

しかし残りの半分は人2人すれ違うのがやっとの激狭と、夏の風物詩である路側帯までこんもりとはみ出した雑草で一部は車道に出ないと走れない、ドライバーにとっては迷惑なコースでもある。

そんな地味なハンデがありつつ、時間によっては日陰が一切ないという夏に走ってはいけないコースだ。

 

今までハーフの距離(2周と1/3)しか体験してなく、いつの日か5周してやろうと思っているが今のところ思ってるだけです。ちなみに3年前初めて走ったハーフもここ。あまりの苦しさと達成感で泣きながらゴールしたが、あとで確認するとハーフに200m足らない結果にスーッと心が素になりました。

 

 

最低3周、27㎞を止まらず走り続けるのが本日の目標。

 

スタートは7:00前くらい、幸い走り始めから小雨がぱらつくロングジョグには良い条件。

1周目の7km地点、雑草こんもり地帯では4周(36㎞)いけるんじゃないかとひそかに思い始めていた。

 

いつもはスタートとゴール地点を兼ねた場所に車を停め、そこで給水するのだが水を忘れてた。

まあいいか、次の周回ゴール手前の自販機で購入しようと2周目にはいる。

 

2周目もだいたいキロ7分、無理はしてない。

あいかわらず心地よいくらいの小雨で体感20℃くらいか、川沿いのため時折涼風も感じる。ジョギングコースは木々が覆い緑が映える、河川敷のグランドでは少年たちが野球に興じている。

ああ、走れることはなんて素晴らしいんだ。

 

 

安全地帯なジョギングコースを抜け橋を渡り激狭地帯に入る。


歩道で対面する自転車。

止る様子もないため仕方なく車道に出てかわす。

すれ違いざま聞こえた溜め息。

 

おいおい、この場合ため息つきたいのはどちらかといえば俺だろ、傘も固定しやがって。

せめて会釈するくらいの気持ちがあってよくないか?そんなだから老害なんて言われんだよ!

と心の中で毒づくが、まだ走る喜びが勝る。

 

 

やがてこんもり地帯を過ぎ現在17㎞、予定通り水を買おうと自販機に小銭を投入するが返金される。

 

マジすか?今どき新500円硬貨受け付けないとかやる気ある?


ちかくにコンビニはあるけど、汗みどろのゼーゼーハーハーで入店したくないからの自販機なのに使えねーやつ。

まあいいわ、そこまでノド乾いてる感もないしこのまま3周目行ってやるわ。

 

 

3周目、20㎞地点、雨あがる。

 

雲の切れ目から日差しが注ぐ。

いや、そんな生やさしい表現ではそぐわない熱射!

アスファルトからもうもうと立ち上る湿気を帯びた熱気。

 

気のせいか指先がしびれる。いや、気のせいなんかじゃない。


たまらず斜面からパイプを伝って落ちる山水を頭からかぶり飲んだ。

かぁー!生き返る、自然の恵みは偉大。この際自身の胃腸の弱さなど小さき事。

 

 

3周目あと残り7㎞。

腰からふともも外側、ふくらはぎに至るまで疲労している。歩幅は狭くなりペースはキロ8分弱まで落ちる。

 

こんもり地帯に入る前には工事のため民家の路地裏がう回路になっていた。

短い距離だがそこは狭く急角度でクランクしてるため疲労に追い打ちがかかる。

去年の3月からだよな、いつまで工事やってんだと言いたいが関係者が聞いたらじゃあ走るなよと言われそうだ。しかしながら毒づくしか今の自分を鼓舞できない。

 

もはや「走ることの素晴らしさ」などとリアルで言うとちょっと恥ずかしいセリフが脳裏に浮かぶことなど1㎜もない。ほんの1時間前には4周とか言ってたが空耳だ。

 

もういいか、もうちょっと走ったら3時間、3時間走でもいいじゃん、予定変更もやむなしで…。

 

いいや、そうはいかない。

 

耐えろ、諦めたらあとで自分がみじめになるだけ。ゴールした時の達成感をイメージしろ。

 

そう、ここは「妄想走」で行く。

 

「イイ時の自分」を妄想し脳内でゴール時の多幸感を連続させ疲労をごまかす走法。言っておくが高難度のためおそらく俺にしかできない。

 

こんもり地帯は片側一車線で幹線道路ではないが見通しが良く、いわゆる地元では〇〇高速と呼ばれ、制限速度を遵守する車両などなく皆一様にかっ飛ばしている。

路側帯ぎりぎりまで生い茂る雑草がところどころにあり、それを避けるためふらついて車道に出ようものなら最悪跳ね飛ばされる危険がある。

 

ほぼ直線道の先へ目線を合わせ、路側帯白線上を車道へはみ出さないように走る。

もちろん「妄想走」発動。

幸せホルモンを脳内に満たしゴールに向かう。

 

途中アシスト付オジサン付自転車が追い抜いて行った。

2、3回漕いではアシスト機能で巡航してるらしく、俺との距離はしばらく変わらない。

通常なら「釣られるな!」とペースを固持するが、残念ながらそんな体力も気持ちも持ち合わせがなかったよ。

 

止まらず27㎞は達成できなかったが3周は走れた。

しかし走ってみてわかったが、5周(45㎞)はちょっと無理。

気温が下がればひょっとしてってとこだな。

 

あーそうか、この結果は

「夏だから」

 

 

 

その前に4周をクリアしろってな。

 

レベル4試し履きに行った。ついでに1080v13も。

予想はしてたが今まさにクリック寸前だ。