お花まつりは、龍王からのプレゼントがきっかけ
〜お釈迦様の産湯は、龍王が届けた大変功徳のある水だった〜
○お花まつり
4月8日はお釈迦様の誕生日です。
誕生を祝う行事は「お花まつり、
灌仏会」と言われ、全国の寺院で開催されています。
この行事は飛鳥時代に日本に伝わり、日本各地の寺院で催されてきました。
江戸時代からは、この日だけ花御堂を設置して、天と地を指差したお釈迦様の像へ甘茶をかける風習が広まりました。ここ、龍に関係しますから、後ほどお話ししますね。
〈増上寺のお花まつりへ〉
今日は増上寺へ行って来ました。
時間が遅かったので、灌仏会の行事が終わった直後になってしまいましたが、雰囲気は味わえました。
○甘茶をかける風習は、龍王からのプレゼントがきっかけ
お釈迦様に甘茶をかける習わしは、お釈迦様が誕生した際に、天から龍神が現れて「これを産湯に使う
ように」と、大変功徳のある水を運んできて注いだという伝説から来ています。
お釈迦様と龍とは強い絆で 結ばれているのですね。
ところで、お釈迦様はどこで生まれたのかご存知ですか?
お釈迦様は今のネパールのルン
ビニーという所で産まれました。
この水は、そのネパールにまあまあ近いヒマラヤ北部の極楽浄土とも言われる、世界中の大河の源となる無熱池(むねつち)という池の主である阿那婆達多(あなばたった)龍王が運んできたという伝説があります。
無熱池は一辺が350kmととても大きな正方形の池で、大変功徳のある水で満たされていました。
この水をお釈迦様は産湯に使われ
たのです。
お釈迦様の身体にかけ、残りの水を
四方の天下に注いだところ、人も
動物も草木も土もみんな黄金に
光り輝き、草木には花が咲き実が
なったと言われています。
これが、甘茶をお釈迦様の像に
かける風習に繋がったのかも
しれませんね。
江ノ島には、これを真似た無熱池があるそうですよ。
〈阿那婆達多龍王って、どんな龍王なの?〉
この龍王様は、仏法を守護する八大龍王の中の阿那婆達多(あなばたった)龍王と言い、大変徳が高く、慈悲深い龍王です。
法華経にも、阿那婆達多龍王を始め多くの龍王が、お釈迦様の説法を聴いたと記されています。
また、八大龍王は今大流行の御朱印にも書かれたりしていますね。
私も書いていただきました。
とても素敵で気に入っています。
阿那婆達多龍王については、過去の龍神シリーズ61にも書いていますから、読んでみてください。