【マスターについて】
このゲームに於いて、エルフォード陣営が凶悪であるということに異論のある人はいないでしょう。
人力で操作していても強いのですが、真価を発揮するのは高難易度のCPU操作になった時。その理由は様々あるのですが、要員の一つがエルフォード自身の性能にあることは間違いないです。
同じくデフォルト攻略において強力な敵となる陣営としてムクガイヤがいますが、両者に共通しているのは一般ユニットが豊富なMPで素早く育っていくことと、マスター自身が前線に立たないという2点があります。
見逃しがちなのですが、後者の要素はファーレントゥーガというゲームに於いてかなり重要な要素です。たとえロードのSランクを19体揃えたとしても、マスターがHP100、勇猛100、移動力20、素早さ200、魔法無しというユニットであれば、その陣営がCPU操作で天下を取ることは無いでしょう。
マスターは、例え無能でも死ななければ良い。
そしてエルフォードは、無能ではない。どころかマジックリカバー、スピード2、オールヒールという、このゲームの強力な魔法を完備した、有能中の有能と言って良い、最上級のサポート型マスターなのです。
更に、エルフォードに関して言えば、デフォルトに於いて最強の戦略であるマスター暗殺も効果を発揮しにくいです。多くの場合においてマスター暗殺というのは、マスターが1人、ないし少数で戦力0のエリアを攻めてきたところに、こちらのエースをぶつけて突撃で突破してしまう、という手順を採ることが多いです。
ところがエルフォードの場合、元から高い素早さと強化魔法によって、たいていの場合はこちらのエースと同等か、それ以上の素早さに仕上がっていることが多いです。おまけに弓を持っているので、向こうのターンで隣接して来ることというのはほとんどありません。これでは突撃の機会は生まれにくいです。
このブログではマスター、人材の評価において「単騎性能」「教官性能」というのを持ち出すことが多いのですが、エルフォードは高い素早さ、フライ、無尽蔵のMPと回復力で、単騎性能は極めて高いです。
更に、スピード、マジックリカバー、オールヒールで、教官性能も非常に高いです。強いて言えば味方の火力面を補ってくれないのと、状態異常に縁が無いのですが、それを差し引いてもかなり優れています。
総じてエルフォードは、見た目に派手さは無いものの、ファーレントゥーガの仕組みの本質にかなり迫った能力配分をしており、マスターという役割の理想形に近いユニットであると言えると思います。
【人材について】
・キオー
個人的にとても好きな人材です。
こちらもエルフらしく、ステータスをパッと見ただけではめちゃめちゃ強力というようには映りません。
が、エルフ陣営に不足している状態異常付与を補うデザインとなっています。眠りという属性も一見麻痺の劣化のように見えますが、それはあくまでこちらが通常攻撃で殴るならの話。エルフは基本的に弓矢と魔法で火力を出すので、非常に相性が良い属性になっています。
エルフは相手のエース級を一斉攻撃で嬲り殺すような戦い方は非常に得意なのですが、一方で堅めのユニットが群れになって襲い掛かって来ると総火力が足りず押し負けるというケースがあります。壁らしい壁といってもエレメントくらいなので、火力を出す時間を稼ぐ手段というのが限られているのですね。ララバイはそれを稼いでくれる、痒いところに手が届く性能となっています。
キニーと比べると、風魔法の汎用性である程度は一人でも動けることが特徴かなと思います。もっとも、士気が低く勝手に逃げるので噛み合わせはあまり良くないです。
・キニー
重ねてですが、非常に顔に圧力があります。
キオーと近しいステータスですが、マジックリカバーが使えるというのが最も大きな違いになります。
エルフォード陣営においては、一般はマジックリカバーがあること前提で成長していきます。そのため、教官性能という面ではキオーとは1段差があります。一方、自分では機動力や火力を補えないため、1人では何もできないに近いと考えるべきでしょう。
【一般について】
こんなユニットの何がそんなに強いのか?というようなステータスをしています。
がしかし、ここにファーレントゥーガの結論が詰まっているんですね。
ハイエルフは元から安価な上に、高難度CPUであればLey特権で爆速で増えていきます。またユニットの早熟性と初期雇用ランクCのボーナスもあいまり、数回戦闘をこなせばあっという間にエルフロード軍団になってしまいます。
(もっとも、さらに時間が経つとこれがラフレシア軍団に置き換わっていることもあるのですが、今回はあえてエルフ系の一般、人材について取り上げていく事にします)
まず風Cが偉いです。Cランク魔法と言うのは総じて強力なものが揃っているのですが、特に風は特別で、スピード、フライが無いだけで難易度が☆1個分上がると言って良いでしょう。
次に水Cです。これは弓矢の命中率に寄与しているのはもちろんですが、何と言っても火属性弱点を何故か自分で克服できます。私はアルテナを愛用していますが、基本的にエルフォード軍を火に弱い集団とは思ってないです。進化しても風光弱点を克服できない悪魔を完全に舐めてます。
言わずもがな光Dも偉いです。
この時点で十分優秀であり、例えばもし、バルバッタやウォーラックにこうしたユニットが1体でもいれば、彼らの難易度は大きく下がったでしょう。
しかし、本当に凶悪なのは進化系のエルフロードの方です。
まず、一般の身でありながらマジックリカバーを持っています。素早さ、技量、HPが伸びたことで、ハイエルフの時のように前線ユニットでワンパンで処理…ということが難しくなっています。それでいて、取り逃すと高技量から放たれる弓矢3で必ず殺されるので、容易に近づくことが困難となっています。
かといって近づかずもたもたと機会をうかがっていると、エレメントや強化魔法の恩恵で戦いの中でもどんどん成長していきます。最終進化系の中でも成長速度がかなり速く、少し放っておくとすぐにSランクになってしまいます。
私もエルフォードは割と好んでプレイするのですが、エルフロードのSランクは2,3体ユニットにして攻略するととんでもない効率を発揮します。城壁の外からでも弓矢が届くケースが多いので、「マスターを釣り出して、孤立させて密着して突撃…」なんて七面倒な手順を踏まずとも、外から連続で弓矢を射かけているだけで手軽にマスターを暗殺できてしまうのです。
【攻略法】
そんな強力なエルフォードですが、ではどのように倒すのかと言うと…
とにかく、「急ぐ」です。
このゲームは、ムクガイヤ、エルフォード、アルテナをいかに育てさせないかが攻略の鍵です。エルフロード軍団が出来上がってしまう前に倒すのが最も確実な攻略法です。
しかし、バルバッタやナルディアなど、大陸の西からスタートするマスターはどうしてもエルフォードにたどり着くまでに時間がかかってしまいます。もしエルフロードが出来てしまったら、まず正面突破を諦めた方が良いと思います。エルフォードが最後に残ったマスターならば犠牲を厭わず物量戦に持ち込んでも良いと思いますが、まだ攻略が残っていたり、一生懸命育てたユニットを死なせたくないという場合は、森と沼地の戦略マップを上手に利用してエルフォード単騎の状態を作りましょう。
最後にですが、エルフォードというと、終盤になるともはやエルフというよりホーリードラゴン軍団になっていることが多いです。エルフロード軍団完成が第一の詰みポイント。そこにホーリードラゴンが加わってしまったら本格的に詰みです。そうなる前に叩いてしまいましょう




