【名前】ルーゼル

【初期人材】パルスザン、フーリン

【史実人材】ムナード、ショハード

【死亡】王都攻略戦にてリッチームクガイヤによって殺害される

 

戦乱の直接の引き金となった悪魔です。ゲーム開始以前の話になりますが、元はと言えばムクガイヤが暗黒魔法でルーゼルを召喚し、そのルーゼルがトライトⅤ世を殺害したことでムクガイヤによる王位簒奪が成立したというのが、この戦乱のきっかけとなっています。

興味深いのが、ルーゼル視点ではどうやら「ムクガイヤに騙された」という認識だそうで、オープニングイベントでもかなり強くムクガイヤを恨んでいることが見て取れます。

①召喚後トライトと戦う必要があることを聞かされていなかった

②戦う事は知っていたが、トライトが聞いていたよりも強かった

③勝利後はルーゼルが王になる予定だった

この状況で「騙された」と言うとこういった事になると思いますが、③は確定で、①と②もどちらかは含まれていたように思います。

 

ところで、そうだとするとムクガイヤは召喚の時点で、

「ルーゼルを召喚することでトライトを始末するが、ルーゼル側もただでは済まないだろう」

ということを計算に入れていたことになります。全開ルーゼルと戦って善戦すると踏むくらいですから、生前のトライトⅤ世の武名がいかに高かったかうかがい知ることが出来ます。

ちなみに、こうした設定は現在開発中のファーレントゥーガEncoreにも一部引用されています。

 

さて、ムクガイヤの目論見通り、トライトを殺害した上で手傷を負ったルーゼルですが、ムクガイヤへの復讐と大陸の制覇のために動き始めます。

ルーゼルの行動原理としては、エンディングにて「人間界の征服が目標」であるということが明かされます。征服と言っても、征服して奴隷でも確保したいのか、土地を得て魔界の悪魔を植民したいのか、資源を奪いたいのか、独立国家を作りたいのか、単に蹂躙することが楽しくてやっているのか、そのあたりは明らかではありません。

ルーゼル自身「魔王」という肩書にはなっていますが、これも「魔界全体の王」なのか、魔界に無数に存在する「諸勢力の王」なのかハッキリしません。ただ、ムナード、ショハードといった援軍や、クロウボールといった後方支援が送られてくるところを見るに、ある程度規模のある組織の総意として人間界遠征を行っていることは確かなようです。

 

・パルスザン

血気に逸るルーゼルを静止して、堅実に勢力を広めるよう助言する参謀的なポジションです。ルーゼルは案外すんなりとその助言を聞き入れており、王都攻略戦の時点でも他の人材が東西に散る中、1人ルーゼルの膝元に残されています。信頼されていることがうかがえます。

ちなみに、暴虐なイメージの強いルーゼルですが、パルスザンの意見にしっかり耳を傾けたり、フーリンのため口を許したり、エンディングでは部下の労をねぎらったり、時に応じて人間陣営とも同盟を結んでいたりと、意外と人心掌握や外交にも手腕のあることを見せつけています。

 

・フーリン

FT界きってのアイドルであり、アイコンです。デフォ中アルティマイトを除けば最速の機動力を誇り、多くの場合は人間界を去るのも最速です。

何故かルーゼルに対しため口で、別にルーゼルも気に留める様子もありません。「一番頑張ったのはルーゼル様ですよね!」みたいなことが自然と言える、羨ましいくらいの可愛がられ体質です。たまにこんな人いますよね。

一方、悪魔仲間ではなかなかの派閥争いの渦中にあり、ムナードを従える一方で弟のショハードと対立し、王都攻略戦のどさくさでショハードに殺されています。他マスターを見ても配下の人材同士が殺し合うという例は無く(サルステーネがバンパイアに殺されたくらい)、人間よりも人間関係に苦心していたようです。

 

・ムナード

そのフーリンの子分らしいです。まぁ、私だったら本社から「増援に人材を2人送るよ!」と言われて片方がムナードだったらブチギレます。

人材ファイルには「影ながら活躍していたと思われる」みたいなことがふんわり書いてあり、ハッキリ言って歴史上何かしら名前を遺すようなことを為した人物ではありません。ショハードの兄でなければ誰にも名前も知られていません。ほぼ一般です。

 

・ショハード

そのムナードの弟です。

16ターン目のイベントでは、フーリンは「ムナード兄弟が増援に来るよ。良かったね!」みたいなことをルーゼルに対して話しており、この時点での関係性は悪く無さそうです。また、シナリオ3でも4でもそれぞれ別の方面を担当しており、直接顔を合わせる機会もそこまで無かったように思えます。陣営内の序列をめぐっての対立のようなものがあったんですかね

 

 

ところで、「悪魔」というものがこの大陸に於いてどのような存在なのかは分かりませんが、もし魔界にしか存在しない外来種なのであれば、ルーゼル陣営のユニットだけでなく、放浪人材の悪魔も全員魔界から来た存在ということになります。

想像ですが、放浪人材の悪魔というのは全て、ルーゼルが大陸に連れて来た配下の将軍たちではないでしょうか。ルーゼルが力を失ったことで付き従っている理由が無くなり、大部分は大陸に四散した。そう考えると、ルーゼルがフーリンを可愛がっていたり、パルスザンの意見をすんなり聞き入れている事にも納得がいく気がします。力を失っても付き従ってくれる貴重な忠臣たちですからね。