【名前】ラムソン
【初期人材】ユネーファ
【史実人材】ノーア
【死亡】ムクガイヤを倒すためにルートガルトまで進軍し、ナルディアに背後をつかれて死亡
一言で言って面白いマスターです。顔が面白いとかBGMが狂ってるとかそういうことではなくて、ファーレントゥーガというストーリーにスパイス以上のもの、いわば「デフォルトらしさ」とも言える面白さをもたらしているのがこのラムソンの存在だと思います。
彼とそれを取り巻く騎士団のストーリーはけっこう複雑なので、時系列順に追いながらその時々で考察を挟んでいきます。
①前史
平地(具体的にはプレア一帯)の支配権をめぐってファルシスタ騎士団と砂漠の民とが古くから争っていたことが、ナルディア側の記述で読み取れます。また、ラムソン側の記述には、ファルシスタ騎士団の歴史そのものはリオーム王家の歴史より古いということが明記されています。
【考察】
「トライトⅤ世」「ゴートⅧ世」という世数を素直に受け取るならば、おそらく200年以上存続している騎士団になります。このことから、リオーム王家の出先機関のような組織ではなく、王家とは独立した組織であることが分かります。
②ムクガイヤ簒奪時
騎士団長はラムソンの代となっており、この時ムクガイヤの王位簒奪が発生します。ゴートⅧ世は初めにラムソンの庇護を受け、そこから別行動でルーニック等に拠点を構える事となります。
【考察】
面白いのが、ゴートⅧ世はプレアに居座って騎士団の力を借りるわけではなく、わざわざ王都への便の悪いルーニック島に拠点を構えているという点です。これは、
・ゴートⅧ世側がファルシスタ騎士団の庇護下で王位を取り返す形を嫌った。
・騎士団側がゴートの受け入れに難儀を示した。
という2つの理由が考えられます。おそらく、この両者の思惑が一致してのことではないかと思います。
まずゴート側の事情としては、王都を取り返した際に、「ファルシスタ騎士団のおかげで王位に戻れた」という形になると、騎士団の傀儡政権のような形になりかねないと危惧したものと考えられます。これはけっこう、歴史上どの国でもどの時期にもあるような話です(余談ですが、ゴート編でも記載した通り、私はこの判断はゴート本人ではなく側近の進言によるものと想像しています)。
一方、騎士団側の事情としては、私はラムソン本人はゴートの受け入れと擁立に乗り気だったのではないかと思えます。その後の行動を見ても、ラムソンはかなり熱心かつ急進的なリオーム王家復権派だったことがうかがえます。おそらくゴートの王位復帰のために全精力を投げ打つつもりでしたし、王位を取り返した後は本当にゴートに王権を譲るつもりだったと思います。しかしそれが叶わなかった背後には、ラムソン以下の騎士団たちの総意があります。ファルシスタ騎士団内部には、騎士団そのもので権力を握ろうという分子が少なからず存在し、その勢力はゴート復位のためだけに戦争を起こすのを嫌がったように思えます。
③30ターン後
ムクガイヤとファルシスタ騎士団の間で長期にわたる攻防戦が繰り広げられていることがシナリオ説明で語られます。ラムソンは西はプレア西から、東はルートガルト3区までを支配下に入れています。主力はルートガルト3区に集められており、まさにムクガイヤの喉元に刃を突き付けている状態です。しかし、ムレア山地をウォーラックに領有されており、戦線が東西に延び切っていることが見て取れます。
【考察】
ここが、かなりラムソンの味のするところです。ムクガイヤ簒奪の知らせを受けるや、プレアの守りにユネーファを残して自身は東進し、ムクガイヤと戦争を始め、ルートガルト3区を占領するに至っています。戦いは長期化し、戦線は伸びてかなり消耗しているはずなのですが、じゃあこの時肝心のゴートは何をしていたかと言うと、実はじっくりフェリルの東半分の統治を進め、地盤を固めているのです。全く足並みがそろっていません。もしゴートとの意思疎通が取れているのなら、ゴートの勢力も同時並行で王都へ向かったり、逆にゴートの足場が固まるまでラムソンもプレアで力を蓄えるといった動きが出来たはずです。このあたりから、ラムソンが極めてリオーム復権に急進的で、あまり前後の考え無しに目的に突っ走るような性質であったことが推測されます。一方のゴート陣営はしたたかで、ラムソンが善戦しているからといってそれに救援を送ったり、東進を急ぐような素振りは微塵も見せません。おそらく、ラムソンが時間を稼いでいる間に自分の力を蓄えるといった程度の認識だったと思います。
ユネーファは、「プレアの守りを任された」という見方も出来ますが、ひょっとしてゴートの受け入れに反対したのもユネーファその人で、この時も急進的なラムソンに反対して自らプレアに残ったのではないでしょうか?そんな想像も働きます。
④ナルディアの急襲
果たして、伸び切った戦線の背後をナルディアに突かれ、騎士団は崩壊、ラムソンは死亡します。
【考察】
ナルディアからしてみれば、平野を手に入れるのにこんな絶好の好機はありませんでした。まず、他ならぬ騎士団長が遥か東に遠征し、しかもムクガイヤ軍によって釘付けにされています。そしてその戦い自体が長期化し、力が弱っていることは容易に想像できます。また、リオーム王家が元気だったころは騎士団を攻めれば当然リオームが援軍に出て来ていたわけですが、今はリオームが失墜しておりその懸念がありません。ただ、こうした状況は誰が頼んだわけでもなく、ラムソン自身が招き入れたものです。
⑤エンディング
史実ではシナリオ3で姿を消してしまいますが、大陸を支配した場合のエンディングも存在します。これがまた面白い。
・ゴート生存時
ゴートに王権を渡し、王家付きの騎士団としての道を選びます。これだけなら「ああ、ちゃんとした同盟者だったんだな」くらいで話は終わります。
・単独エンディング
わざわざリオーム王家の後継者を探し出してきて、王家を復活させようとします。変態です。
シナリオ2でラムソンがめちゃくちゃ急いで王都を落とそうとしているのだけを見ると「あれ、これってラムソン単独で王都取って成り代わるつもりじゃね?」みたいな疑念が湧いてくるのですが、このエンディングでそれは完全否定されます。シナリオ2の動きはただの脳筋猪ムーブでした。
んで、部下の騎士団に裏切られて追い出されてしまいます。
というか、これ見る限り、裏切ったのはラムソン側だったように思えます。シナリオ1の時点から、「ゴートと協力はするけど合流はせず、騎士団は騎士団で勢力を築くよね」という合意の下でファルシスタ騎士団は動いていたはずなのですが、敵がいなくなった瞬間にラムソンが「権力はリオームに返す」と言い出したのです。それは話が違うよとなるのは当然のことでした。
ところで、エンディングでは「ある騎士」によってこのクーデターが主導されたとあります。これが誰なのかというのは不明のままなのですが、エンディングの発生条件には特定の人材の生死が一切含まれていないので、おそらくデフォルトに名前が存在する人材ではありません。
・アルテナとの共同エンディング
これがまた不思議です。あっさりアルテナに王位を譲ってしまいます。
このあたりからうかがえるのですが、ラムソンは本当に野心というものと無縁だったのだと思えます。「王とか良いよ~俺は良いって~」みたいに言って、本当に最後までマイク受け取らないパターンのやつです。
というか、よく配下の騎士団が黙っていたなと思います。ラムソン単独時との差を考えると、アルテナ側に人望があったのかとも思えますね。
人材について
・ユネーファ
関係性としては「ラムソンの友人」と記述されています。ラムソンの王都遠征に際してプレアの守りに就きますが、前述した通りラムソンの戦略に反対していたのではないかというのが私の推測です。とはいえ事実として南下してきたナルディアに殺されているので、最後までプレアを守るために戦っていたものとは思えます。ユネーファにとってラムソンは、頭痛の種でありながら見放せない友人だったのかもしれません。
ちなみに、デフォルト中にセリフは一つも無く、人柄や思想は状況証拠から推測するしかありません。
ところで、ムクガイヤ編でも言った通り、光魔法には単なる魔法の資質だけでなく信仰のような特別な素養が必要というのが私の考えなのですが、ユネーファは所持魔法が光のみです。んで、これ実はユネーファだけでなく、同じ騎士系人材のラファエルも同じような魔法スペックをしています。この世界の騎士という人種の中に、一定数こうした聖騎士のような性質の人がいたのかもしれません。
・ノーア
オステア港で仲間になる怪力の戦士です。
仲間になった理由はもう分かりますよね。脳筋同士気があったからです。
ラムソンは王都へ東進する途上でノーアを拾っています。この際、
ラムソン「王子のために、悪いムクガイヤを倒しに行くんだ!」
ノーア「なんてアツい友情だ、くー痺れるぜ!俺もついていくぜ!」
です。もう絶対これです。これは考察ではありません。論証です。
以上、ラムソンについて主にストーリーの面から見て行きました。
ラムソンは人間陣営の中でも最弱だと思っているのですが、最初に述べた通りストーリー面で味が深い人物で、思ってたより倍くらい長くなってしまいました。ラムソンがいなければ、デフォルトは「裏切ったやつがおって、そいつと裏切られた王子が戦った」という一直線のストーリーだったのですが、そこをラムソンが絶妙に引っ掻き回しています。策略にやられたり部下に裏切られたりと、妙に血なまぐさいデフォルトの雰囲気を演出しているのもラムソンの存在が大きいです。
次回はそんなラムソンを性能面から語っていきます。ストーリーとは対照的に、性能はあんま話す事ありません(笑)

