この本を見つけた時、値段をみて驚きつつも、迷わずレジへ直行
購入した帰り道に読みながら帰りました。
とっても高かった…
でも読みたかったんです、
知りたかったんです、
母の事、病気のこと。
前頭側頭型認知症の初期症状の特徴は…
◇人格・性格の極端な変化
◇身だしなみに無頓着になる
◇万引きのような軽犯罪
◇暴力行為
◇常同行為(同じ動作を繰り返す、甘いものやお酒を大量に摂取し続ける)
◇言葉の意味が分からなくなる(失語症状)
◇アルツハイマー型のように記憶力が乏しくなることはない
…など。
代表的な具体例を挙げてみました。
母は『甘いものを大量に食べる』
これだけが当てはまりました。
それだけ?って思われませんか?
お米を好まず、大のチョコレート好きで、食事よりプリンやアイスクリームを好んで食べていました。
…そんな人意外とたくさんいますよね?
手塚治虫はいつもチョコレートがないと原稿を書けなかったのだとか…
私だってスイーツ好き
でも、これが病状の特徴だと言われたら…
前頭側頭型認知症の始まりだと言われたら…正直こわい。
それ意外の症状は、発病してから精神科に入院してから出た症状として、確かにあります。
もう発病しちゃって入院してからですから、家族や周囲があれっ?と思った後です。
身だしなみに無頓着となり、徘徊ならぬ周徊(しゅうかい)と言って同じ道ばかり歩く。
入院中の母を観察していると、同じ事がグルグル頭の中を回っているらしく、何度も同じ言葉を言っています。
そう言えば、発病する一年くらい前からよく「同じ夢ばかり見る」と言ってた。
それ意外はフツ―でした…
“甘いもの好き”だけが病気のシグナルだったなんて…
早期発見なんて絶対ムリ です。
母はかなりの早期発見だったのかというと、全くそんなことありません。
異常な興奮状態になって入院してからというもの、あれよあれよと症状は悪化
前頭側頭型認知症は、徐々に進行し、変化は年単位とよく言われます。
でも母はこの一年の変化が激しく、一体いつから病気だったのっ?と感じるほど。
街を歩いても、テレビも見ても、周囲のご高齢者は、みなさんとっても元気!!
母が何故、若年性認知症に?
なぜ?なぜ?なぜ???(゜〇゜;)?????
私はボケたくない。
母に似たくない。
母の問題点は何だったのか?
なぜ母はボケたのか。
《甘いものを大量食べ》…
私はすっかり甘いものが嫌いになりました。
完全にトラウマです(笑)
単純すぎて笑われるかも知れませんが、当事者ってそんなもんです。
治らない、不治の病って、世の中にたくさんあります。
でも、頭が壊れるということは、人が人でなくなることです。
人格崩壊なんて、したらおしまいです。
母はもういません。
オシャレだった母
気性は激しかったけれどユーモアのある母
父と大恋愛の末結婚した情熱的な母
そして、私を大切に育ててくれた母…
もうあの母はいない。
母は、母の身体をかりた別人格になってしまった。
そんな風に考えないと、やってられない時期がありました。
今でもそういう気持ちの時もあります。
介護ってキレイ事では出来ません。
次回は、心の整理のつけ方や家族の本音を綴りたいと思います゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆