母が若年性認知症になって、
家族の会を探しました。
まず、市役所に相談して『認知症家族の会』を教えてもらいました。
すぐに電話して、状況と相談のお話をしました。
まず、一人では抱えきれないと感じていること。
知りたいことがたくさんあること。
同じ世代で同じ悩みを持った人と話がしたいこと。
でも、残念ながら若年性認知症の患者の家族はいない、そして、今いるメンバーの方は皆、母世代だと聞き、結局参加することはありませんでした。
そこで本を読んだり、ブログを検索したりして、知りたかった情報を得ました。
不思議で仕方がなかったのが、皆一様に「一日でも長く生きてほしい」 「生きてくれさえすれば私は幸せ」と言うのです。
ホントにっ?
介護した人にしか分からない、心の闇がない人なんているの?
ニュースで時々耳にする『老・老介護による殺人事件』とか『身内による虐待介護』とか、身に詰まされる問題は他人事なの?
もう自分を子供だと認識できない親の介護をしながら、どうやって幸せなど感じられるんだろう?
経済的苦境・精神的苦痛をどう乗り越えているの?と思えてならないのです。
タテマエでしょ?偽善でしょ?
心の底では違うことを思っているから、ブログではキレイ事を並べているんでしょ?
そう考えては、自分の心の汚なさにウンザリしました。私は親不孝な人間なんでしょうか?
素直にぶつけてみました。
「どうしたら、認知症の親の介護に喜びを感じられるのですか?」
「長生きしてほしいなんてどうしても思えない私はヒドい人間ですか?」
目からウロコの答えが返ってきました。
「それが当然の感情です。私は今の境地に至るのに8年かかりました 」
別の方は13年かかったと言われました。
恥ずかしくて、アナがあったら入りたいとはこの事でした。
青い、青い。
まだまだ何も私は分かってない。
そんな私ですが、この一ヶ月で心境に変化がありました。
母には生きていてほしいな…
一年でなぜそう思ったか?
ズバリ、先が見えちゃったからだと思います。
衰弱してゆく母をみて、最期がそう遠くないと肌で感じたんです。
先がみえたら、余裕ができちゃったんでしょうね、心に。
私は浅い人間ですね。自己嫌悪。
両親の介護をしていて、自己嫌悪に陥ることが本当に多い。
嫌なことです。
先の見えない、エンドレスとも思える介護は本当にツラいですね。
全ての人にエールを贈りたい!!!
私も頑張っていますよ
母が私に贈ってくれた、手作りの壁掛け。
毎年クリスマスに飾ります
母を愛しています。
現在(いま)の母は時々愛せないけれど。
人格崩壊してしまった母も母なのだと思える日はまだ先ですが、
これも人間修行なのだと、思うようにしています ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚