主君の命によりある村を落としに向かった名も知られないある武士の話。

その武士は理由も分からずにその村を攻める。

そもそも昔の日本では土地が欲しいだけで攻め落としが行われていたようなのでそれほど疑問にも思わなかったようである。

一通りの村人を打ち落とした頃、ある武士は気付いてしまった。

その村には若い男しかいないのである。

つまりその村とは主君に仕え戦を繰り返す事に嫌気がさして逃げた若い武士が寄り添い出来た村であった。

若い武士達は戦が嫌で逃げた者達、当然の事争う事はせず大人しく拘束される者、殺される者、その様はまさに地獄絵図であったようだ。

後に主犯として死んだ若者の数の五寸釘を身体中に打ち込まれ首を落とされるある武士はこの地獄絵図に大変驚愕し本当に今回の事が必要な事であったのか自問自答したようである。

この事後、主君に対し不満を抱きついにはその主君から逃げる事になる。

当然主君は怒りその武士を見つけ出し有らぬ罪〝若者大虐殺〟で見せしめ処刑する。

その処刑が壮絶であった。

まず裸にされ四肢を拘束され逆さ吊りにされた。

次に罪状を読み上げられ真実を問われる。

『主君の命である!』と連呼するも所詮は決定している処刑…誰も聞く事は無かった。

処刑が始まるとまず執行人は真っ赤になるまで五寸釘を熱した。

事件により死亡した若者の数138名の数だけ主に背中と腹部に突き刺されたのである。

西洋文化より学んだ事により逆さ吊りであれば頭部に血が落ちる為痛みや失血では意識を失えない事を知っていた。

五寸釘を打ち込み終わると拘束してある四肢を切断される。

この時点で意識が薄れる武士に最期に遺す言葉はあるか問う。

『我、今世で受けし辱め決して忘れ得ぬ。必ず来世で主君へ報いて見せよう。今世は好きにやるがいい。我が血肉しかと見届けよ!必ず報いて見せよう!必ず…』

主君により首を切り落とされ幕を閉じた。

しかしその主君の子は13になると原因不明の難病で死亡。

主君38になると家臣に裏切られ命を落とし呪いだと怖れられその地域は人が寄り付く事がなくなった。