先日の支部月例会では、小・中学生さん向けの初段免状獲得戦を併催しました。
免状獲得戦には10名の小・中学生が参加してくださり、Nさんが初段免状を獲得しました。
Nさんについては、以前の投稿で、支部の研究会の自由対局で指した時のことを触れてますが、どんどん強くなっていて、試験対局もしっかりクリアしました。
この企画では試験対局を設定したわけですが、縁あって支部会員になってくださった小中学生さんが、ゆくゆく社会で活躍していくときに、ここまでの関門はクリアしてきたが、最後、この関門を突破しないと目指すものが得られないという場面は沢山あると思います。
例えば会社の採用試験でも事前のインターンシップを経て、一次の筆記とかSPIを抜けて、更に二次以降の面接を抜けても、最終の経営者層との対峙を乗り越えないと内定を得られないでしょうし、まさしくオールオアナッシングという状況では、そこに臨む心持ちが違ってくるでしょうし、多かれ少なかれ、心の揺れを抱えて臨むことになると思います。私も会社の昇格試験で筆記を通っても、役員面接で飲み込まれてしまい、結果ナッシングという経験もしましたし、捲土重来の機会で結果として乗り越えることができたこともありましたが、それまで上手くいっても、この決め所をクリアしなければ結果が得られない、それ故の心持ちの揺れをもって事に当たるという場面は避けて通れないことを実感してきました。
上手く表現できないのですが、落とすか落とさないかについては、この企画は縁あって仲間となった支部の会員さんを意識いるので、私としての考えはあるのですが、それまでとは違う心持ちで臨む場を設けるのは、受け入れていただける意義はあると思っています。

私から何か言ったわけではありませんでしたが、Nさんは大橋流で1枚づつ丁寧に駒を並べました。私もNさんが駒を置くのを見ながら交互に並べて対局に臨みました。そこにはここが決め所になることを意識した心持ちがあったと思っています。
この前の北陸・信越のテーブルマークこども大会で決勝進出したDさんが、アマ名人戦県大会で小学生ベスト8という活躍を見せた時に所属している支部のI支部長に凄いですねという話をしたのですが、I支部長がDさんのことを強くなりたいと思って自発的にやっているからと仰っていました。自発的に取り組んでいるというのは、Nさんも同じだと思っており、これからの県小中学生戦線を牽引する存在になっていくと思います。前途が明るい方が免状を獲得したのは良かったと思いました。