ショパンコンクールの審査員の採点が公表されました。本選の採点表を見ると、実際のところは各審査員各々の評価、意見が討議され、そういったのも加味されるでしょうから、たまたまそうなったのだと思いますが、審査員の平均点(表の赤字)を算出すると、そのオーダと入賞者の順位は一致しています。

採点表を見て、なんだこれは?と思ったのは、私が注目していた小林愛実さんに2名の審査員が最低点の1点をつけていることです。YouTubeの動画を見直しましたが、最低点になるような演奏とはとてもじゃないが思えません。表にある通り、MAことマルタ・アルゲリッチとTDことダン・タイ・ソンは優勝したチョ・ソンジン、2位のアムランに続く評価をしています。また優勝したチョ・ソンジンに1点をつけている審査員がいます。チョ・ソンジンに1点をつけているPEことPhilippe Entremontという爺さんは2次予選や3次予選でも、他の審査員は全員、チョ・ソンジンにYesという評価を与えているのに、この人だけNoという評価で、個人的な恨みでもあるのかと詮索したくなってしまいます。私には、審査員の評価には偏った見方が内在していると思われてなりません。
門外漢、ど素人の私が、順位を判断するなんてできるわけないですが、平均点のオーダと入賞者の順位が一致しているのに着目して、ExcelのTRIMMEAN関数で上下12.5%分のジャッジを除外した平均を算出し、上記のような偏った採点の除外を試みました。
その結果が表の青字の部分ですが、結論から言うと、平均点のオーダに変化はありませんでした。そして上位者と下位者の差が更に明確になった印象です。TRIMMEAN関数での除外割合を変えても、その傾向は変わりません。ということで、偏った評価が多少含まれても、審査員の全体的な評価からは駆逐されるようで、発表された順位は妥当だったんだと受け入れるざるをえませんでした。
将棋は優劣のつけ方が明確で、そこが私の好きなところですが、人間が審査・採点して優劣をつけるものは、フィギュアスケートでもよく思うのですが、妥当性が疑われることがよくあります。そういったこともあり、客観的な指標を得る試みをしてみましたが納得することができました。
表にある通り、小林愛実さんの平均点は、5位のイーケ・ヤン、6位のドミトリー・シシキンとは僅差であり、入賞に値する内容だったと思います。これからも彼女には注目していきたいと思います。