「もしもし、あ、ママ。今パパと一緒?わかった。え?あ、そうなの。。。」
そういって美央は携帯の電話口を押さえてオレに
「パパが帰ってくる前に今日は帰りなさいって。今度酔っ払っていないときに挨拶しましょうって。」
「そりゃそうだね。わかった、じゃぁ、そろそろおいとまするよ。」
そういうと、美央は少し考えて、
「ママ、私コンビニで消しゴムとか買いたいんだけど、池田さんが帰るときにちょっと出てきていい?」
そういって、オレの顔をみた。
「うん、すぐ帰るよ。じゃぁ、ママ気をつけてね。」
どうやらオーケーが出たらしい。
「あたし、ちょっと着替えてきます。まだ制服だし。」
そういって、隣の部屋へ行き、Tシャツにジーンズという出で立ちでやってきた。
「なんか新鮮だな、その格好」
「いやだ、そんなにジロジロと見ないでくださいよ、全然おしゃれじゃないときだから。」
美央はそういって、今度はすぐに腕をとってきた。
「ね、行こう?」
「うん、わかった。」
そういってオレ達は近くのコンビニへ向かった。オレが帰るのと同じ方向にコンビニがあり、そこまで一緒にやってきた。
「もう夜も暑いねー。何か飲む?」
「あ、じゃぁ、よろしくお願いします。」
「オーケー」
オレはレジに缶コーヒーとサイダーを持っていった。
それから、外の駐車場で立ち話を始めた。こうしていると、若干、ヤンキーな人たちみたいだけど。。。
「美央、全然できるじゃん。もっと全くできないのかと思ったよ。」
「でも本当に池田さんに見てもらうまではダメダメだったんですよ。これで、数学はバッチリです!」
「そっか、良かったね。で、美央ってテストいつ終わるの?」
「えーっと、海の日のちょっと前くらいだったと思います。テスト終わって、テスト休みで、それから夏休みだから。」
「おー、だいたいオレと一緒だね。夏は何しようか?どこ行こうかなー。」
「夏休みなんですけど、私たぶん、7月終わりから1週間くらい、ママの実家に行くんですよ。。。」
「あ、そうなの?じゃぁ、またこの前みたいな遠出はそれからにしようか。」
「ほんとは行きたくないんですよねー。」
「でも、それは行っておいで。」
「うん、行くには行くと思いますけど。。。」
「どうしたの?」
何か、美央は別のことで悩んでいるようにみえた。