朝待ち合わせした公園の横に車を止めた。
もうすでに日が落ちており、公園には誰もいなかった。
「今日は楽しかったね。また、テスト終わって時間ができたら行こうね。」
「うん、ほんと楽しかった!ありがとうございました。」
そういって、二人とも見つめ合っていた。
「楽しかったから、なんかここでバイバイするのがつらいです。。。」
また困ったことを美央は言い出した。この子、本当に高二?それともおれが中学生レベルなだけ?
そして、オレはまた車の中での会話を思い出していた。
美央を大切にしたい。と同時に、早く美央の頭から竹原を消し去りたい。オレは初めてそんな強い思いを持った。
「美央、こっちにおいで。」
そういって、シフトレバー越しに美央の体を引き寄せた。
「テストとかあって、なかなか会えないかもしれないけど、でも、これからどんどん二人でいろんなことしよ。それで、どんどん二人の思い出作ってこ。そうやって、前進んでいこう。」
「うん。。。」
そうやって、しばらく二人で抱き合っていた。もっと、長く一緒にいたい、という純粋な気持ちとともに、もっと美央を知りたい、簡単に言ってしまえばオレのものにしたい、という強い気持ちをハッキリと意識していた。
そして、美央の体を起こし、美央の瞳をしばらく見つめていた。そして、意を決して(そう、今から思い出しても、この言葉がピッタリだ)、美央の唇に自分の唇を重ねた。
どのくらい、そうしていたか、オレは体を起こして、また美央を見つめた。
「池田さん、なんか恥ずかしいですよ。」
「あ、ごめん、そんなに見てた?」
気づかないうちに、相当な時間見てたらしい。
「うん、ラーメンがのびちゃうくらい。」
「美央、そんなにラーメンすきなの??」
そういって、お互いに笑った。(他愛もない笑い話、今から思えば一番幸せな会話だったかもしれない。)
「あ、こんな時間。おうちの人が心配するよ。」
「そうですね。。。」
また、美央はそういって止まった。
「また帰ったらメールするよ。」
「はい、そうですね、私もメールします。気をつけて運転して帰ってくださいね。」
「おーけー、まかしときなって。」
なんか、変な受け答えをして、オレは美央と別れた。