Impurity Part 44 | つぶやきと再創作

つぶやきと再創作

今更ながらブログ始めました。
あまりどこにも書かないようなひとりごとや愚痴、それと思いつきで始めた二次小説をちょこっとずつアップしてきます。

まだ夏休み直前で、駐車場はそこまで混んではいなかった。

オレは適当なところに車をとめた。
あれから、まだ半年も経っていないのに、ずいぶんと昔のような気がした。あのときは、まだ美央はオレの中ではかわいい後輩という存在だったのでは?と今では思うが、たぶん、その時から気があったはずだ、ゆりさんが言うように。

それに気付いていなかったのか、気づいていて意識的にその気持ちを避けていたのか、今ではもうわからない。

ただ、それが結果として美央を苦しめることにつながってしまった。
それが悔やまれた。

オレ達はあの日、初日の出を眺めたあたりにきた。

「懐かしいですね~。あの時は寒かったなぁ。」

美央が感慨にふけっている様子だった。

「そうだね。もう暑いくらいだもんね。」

そういって、初日の出を眺めたあたりに歩いてきた。

「このあたりで見てましたね。ほんと、きれいだったなぁ、今でも思い出すなぁ。」
「そうだったね、オレもあんなにきれいとは思いもしなかったよ。」

そういってしばらく黙っていた。

「そういや、あの時は朝でそのまま出ちゃったけど、ちょっと中入ってみる?」
「そうですね。」

中に入ってみると、結構レストランとかあって、立派な施設だった。

「まだ、ご飯には早いけど、またちょっとドライブだから何か軽く食べていこうか?何がいい?」
「えーっと、笑いません?」
「え、いきなり何?どうしたのさ、別になんでもいいよ。」
「わたし、ラーメン大好きなんです。いつもはたまに家族で行くんですけど、そうなるといっつも同じ店で。。。そこの博多ラーメンがきになるなーって。」
「ラーメン?そうなんだ。オレもラーメンは好きだから、いいよ。博多ラーメン、おいしいしね。」
「よかった、いきなり初めての遠出のデートでラーメンなんて言ったら女の子らしくないかなって思って。」
「いいじゃん、好きなもの食べればさ。」

そういって、2人でラーメン屋の暖簾をくぐった。まだ昼には早い時間だったので、割と空いていた。

ひと通り注文を終えて、ちょっと物珍しげにまわりを眺めていると美央が話しかけてきた。

「ここからだったんですよね。」
「え、何が?」
「どうして、私たちが付き合うまでこじれちゃったかってことです。」
「あの初日の出ドライブが関係あるってこと?」
「まぁ、本当はもっと前からですけど。たぶん、池田さんと初めて会って、色々と仕事の話をしているときにはもう、気持ちは傾いていたと思ってます。」

そこで美央は少し話を切った。たぶん、オレも同じなんだろうなって思って聞いていた。やっぱり、女の子の方が早く大人になる分、そこも冷静に判断できるのかな、と妙な感心をしていた。

「でも、どうして、あのドライブがそこまで関係あるの?」

その質問をした時点で店員さんがやってきた。

「お待たせしました。麺は固めでよろしかったですか?」
「はい、どうも。それじゃ、まずは食べようか。」
「そうですね。」

そういって、オレ達はラーメンをすすり始めた。ラーメンはこんなところにある店のものとしてはうまい方だった。

食べ終わり、勘定を済ませると、お土産屋が目に入った。

「池田さん、ちょっと見ていいですか?」