神童はジュラザードと戦いをしながら、魔神とのやり取りを気にしていた。そして、一旦ジュラザードから遠ざかるのだった。
「 おい、魔神。この戦いは私が決めた事で始めたんだ。これ以上勝手にこの戦いを汚すなよ。」
『 ほう~、貴方もこの戦いに誇りを持ってるのですね。感心です。』
「 貴方は少し黙っていて下さい。私は今、魔神に言ってるんで。」
穏やかに話す神童だったが、その言葉には力が込められている事は分かっていた。だが、魔神としてもこの戦いを続けさせていいものかと考えていただけに、直ぐに反論をした。
「 貴方はこの状況でもまだ分からないのですか?魔王は本気をまだ出してないのに、貴方はドンドン本気を出してきているにも関わらず、相手にはダメージすら与えられていない。この状況下で本気で勝てると思っているのですか?」
「 ・・・・心配性だな。私の本気がどんなものかはっきりと知りもしないでよく言えたものだ。私だってこの戦いの中で、相手の力量が分からない分けないじゃないか。心配はよしてくれ。」
強く言い返す神童だった。魔神もどうすればいいのか分からなくなっていた。
「 見守りましょう。この戦いを始めさせてしまった責任は私にあるので、何かある時は私が何とかしますから。私だって何とかできる力は有ると思いますから。」
「 それは・・・・・。貴方が神羅8人衆の1人だからですか。そのリーダーである貴方が、こんなに簡単に戦いを続けさせたりして大丈夫なのですか?」
魔神が口にする神羅8人衆。それは神の力を持った組織のトップに君臨する者達だった。表に立って戦う事は無いが、組織内では伝説になる程の力を有している事は知れ渡っていた。
『 そうですか・・・・・、貴方があの8人衆の1人とは。神が直に手を下すものと同じと聞いてますよ。ならば、貴方との戦いの方が面白そうですよ。』
「 ちょっと待てよ、これは私の戦いだ。勝手に相手を変えるんじゃ・・・・・。」
その人は続けて言った。
「 そうですよ。まだ本当の戦いになっていませんよ。それに、神童君はまだまだこんなものじゃないです。貴方も油断していたら痛い目に遭いますよ。」
「 そんな無責任な事・・・・。」
「 無責任じゃありませんよ。これは本当の事を言っているのです。神童君の力は本人が思っているよりも、私達が考えているよりももっと凄いものが隠れているんです。私には分かります。だから続けさせるのです。」
「 なぜそれを言い切れるのです?貴方は・・・・。」
「 なぜ?それは神童君も神の力を与えられているからですよ。私達だけじゃないのです。神の力を受け継いでいるのわ。」
衝撃の言葉だった。聞いていた本人でさえも驚きを見せていた。
『 それは面白い事を言いますね。それじゃ、このまま戦っていたなら面白くなると言ってるのですね。・・・・・それじゃ、続けましょうか神童さん。』
少し雰囲気が変わっていた。魔王も聞いた言葉に嬉しくなったのか、取り巻く妖気が大きくなるのを感じていた。