You're My Only Shinin' Star (201) ミニョの困惑 5 | 星の輝き、月の光

星の輝き、月の光

「イケメンですね」(韓国版)の二次小説です。
ドラマの直後からのお話になります。

予想もしていなかった言葉を真剣な顔で言うミニョにテギョンは呆れながらも笑いが止まらない。

何故テギョンが笑っているのかさっぱり判らないミニョは、首を傾げながらグラスの水をコクンと飲んだ。

ひとしきり笑ったテギョンはそう言えば・・・とあることを思い出しミニョの隣へと座る。


「お前の報告することって何だ?」


テギョンはてっきりミニョの報告は『酒を飲んでしまったこと』だと思っていた。しかしミニョ本人は飲んだことすら気付いていない。


「今日、お店でテギョンさんも一緒だったんです。」


テギョンの顔が曇る。


ミニョの話ではソユン、シヒョン、ミニョの三人で食事をしていたところにハン・テギョンがやって来たという。

どうやら二人に呼ばれて来たらしいが、ハン・テギョンはミニョがいることを知らなかったようだ。もちろんミニョもハン・テギョンが同席することなど全く知らなかった。


「何か・・・話をしたのか?」


「特にこれといって何も・・・挨拶をした程度です。」



CM撮影の時に俺に会ったことを言わなかったのか?そもそもあの男は俺のことに気付いているのか?



この間会った時のハン・テギョンの様子を思い出し、あの男は何を考えているのか判らないとテギョンは眉根を寄せたが、今はそれよりも気になることがある。


「ミニョ、あいつの前で酒を飲んだのか?」


今日ミニョを迎えに行った時にもあらためて思ったが、軽く酔ってほんのりと頬を染め笑みを浮かべているミニョの姿は誰にも見せたくない。

ジェルミがよくやる『パーティー』で、シヌやジェルミに見せるのすら嫌なのだから、店で見ず知らずの男どもに見られたかもと思うと口元がピクピクと動いてくる。それがハン・テギョンが同席していたとなればなおのこと。


ミニョが店を出た時の様子を話すと、ハン・テギョンにミニョの酔った姿を見られた訳ではないことが判ったテギョンはホッと胸を撫で下ろす。

と同時に、CMの時といい今日といい、どうして今でもあの男のことをこうまで気にするのかと自嘲気味に笑った。

自分はれっきとしたミニョの恋人であり、婚約もしている。

過去にミニョがあの男のことを好きだった訳でも、多少なりとも惹かれている訳でもない。シヌやジェルミと比べたら遥かにあの男の方がミニョとの接触は少ないのに、ミニョがあの男と一緒にいたと思うと眉間にしわが寄る。

スイーツバイキングの時もCM撮影の時もあの男の態度には余裕があるように見え、自分の嫉妬が幼く感じられ余計に腹が立つ。


テギョンの隣でソファーにもたれているミニョを見るとアルコールのせいか頬はいつもより少し赤く、大きな黒い瞳は潤んでいる。



こいつのせいだ・・・



嫉妬するのも独占欲もミニョという存在があればこそ。


「何してるんだ?」


「何だか暑くて・・・」


パタパタと手で顔を扇いでいたミニョは薄手のジャケットを脱いでいる。座ったままだと脱ぎにくいのか、もたもたと胸を突き出すような恰好でジャケットを脱ぐと、その下に着ていたブラウスの一番上のボタンを外した。


「ちょっと涼しくなりました。」


ふぅーっと息を吐き笑顔でそう言うミニョに、やっぱりこいつが悪いとテギョンは頬を引きつらせた。

まさか外でこんなことをしているとは思わないが、自覚のないミニョが無意識にしている仕種に周りの男がどんな目を向けて、どれだけの男の誤解を招いているかと思うと自分の嫉妬心が正当化されるような気がした。



やっぱりミニョが悪い・・・



「ミニョ・・・俺を誘ってるのか?」


テギョンは潤んだ瞳のままキョトンとした顔を向けるミニョの身体をソファーへと倒した。


「その仕種もその表情も酔っているからだとは思うが・・・やっぱりお前が悪い。」


「え?何のこと」


そのままミニョの言葉を遮るように唇を塞ぐ。

突然ソファーに倒されたミニョは唇を塞がれ身体を硬くしながらギュッと目を瞑った。


ドクドクと痛いくらいに速く激しく脈打つ鼓動。

身体に感じるテギョンの重み。


緊張で硬くなっていたミニョだが、テギョンの啄むような口づけに少しずつ身体の力が抜けていく。

テギョンはミニョの変化を感じ取るとゆっくりと唇を離し、ミニョのブラウスの二番目のボタンに手をかけた。


「あっ・・・」


テギョンの動きにミニョが驚き目を開けると妖しく微笑むテギョンの顔が。

咄嗟にテギョンの手を咎めるように自分の手を重ねた。


「心配するな、一つだけだ。」


じっとテギョンに見つめられ・・・・・・ミニョは手の力を抜いた。


テギョンは真っ赤になったミニョの恥ずかしそうな顔を見ながら片手でボタンを一つ外すとブラウスの襟を少しだけ広げる。


「サランヘ・・・」


胸元で輝く星のネックレスを満足気に眺め、耳元で愛の言葉を囁くとミニョの鎖骨に唇を寄せた。


「んっ・・・」


ミニョはテギョンの唇が肌に触れた瞬間、再び身体を硬くし、目を瞑り、息を詰めた。

肌に触れるテギョンの唇と息遣いは熱く感じられたが、それ以上に緊張と恥ずかしさでミニョの身体も熱くなる。

痺れるような快感が身体を駆け巡り、どうしたらいいのか判らず、それを耐えるようにミニョは下唇を噛んだ。


テギョンはブラウスの肌蹴た部分に唇を這わせた後、赤いしるしを付けるとキュッと結んだままのミニョの唇にチュッとわざと音を立てて口づけた。

相変わらず固まったままのミニョを見てフッと笑みを漏らすとミニョから身体を離し、テーブルに置いた車のキーを手にする。


「カトリーヌさん明日帰って来るんだろ?恥ずかしいと思ったら・・・見られないようにしろよ。」


身体を起こし、顔を真っ赤にしたまま開いた襟を片手で押さえるミニョを見てテギョンは口元に笑みを浮かべたまま玄関を出た。



。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆



前回の記事に「おめでとう♪」というコメント、メッセージ、なう、トーク ありがとうございました。


こうして書き続けていられるのも、皆さんの温かいお言葉のお陰です。



きっとこれからもゆっくりとした更新になると思いますが、自分で納得のいくものをアップしていきたいので、慌てず焦らずマイペースで書いていきたいと思います。


これからもよろしくお願いします。


*:.。。.:゜ *:.。。.:゜ *:.。。.:゜



― ピグのお部屋より ―


ハロウィンクッキー、ハロウィンカップケーキ×2、ハロウィンキャンドル(オレンジ)、ハロウィンコーンキャンディー、幕の内弁当、シェイク、ハロウィンバルーン(オレンジ、紫)、プーさんバルーン、花火つきケーキ、紅白饅頭


いつもいつも本当にありがとうございます。

お礼が遅くなってしまってごめんなさい。




― ピグライフより ―


うわぁーーー、こちらのお礼も遅くなりました。


沢山のお菓子、観葉植物のプランター、二人掛けウッドチェア、スタミナウォーター

どうもありがとうございました。



宜しければ1クリックお願いします

  更新の励みになります

         ↓

   にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
    にほんブログ村



  ペタしてね    読者登録してね