You're My Only Shinin' Star (91) 穏やかな時間 2 | 星の輝き、月の光

星の輝き、月の光

「イケメンですね」(韓国版)の二次小説です。
ドラマの直後からのお話になります。

何が幸せ?

テギョンにとって朝目覚めた時、最初に目にしたのがミニョの姿だということは間違いなく幸せなことの一つだろう。

インプリンティングされた雛のように、いつでも目で追って、いつでも傍にいたい相手・・・



瞼を開けると真っ先に目に飛び込んできたのは愛しい人の顔。少し顔を赤くし、困ったように、心配するように眉根を寄せじっとテギョンを見つめている大きな二つの瞳。

痛み止めの薬と、ミニョが傍にいるという安心感からかいつになく深い眠りについていたテギョは、自分の腕の中にある温もりに微笑むと額に軽くキスをした。


「おはよう。」


寝起きの為か低い声が少し掠れている。

テギョンの言葉に恥ずかしがりながらも挨拶を返すと思っていたのに、何故かミニョの頬は膨れていた。


「オッパ、おはようじゃありません。どうしてオッパの腕がここにあるんですか。」


ミニョは膨れたままテギョンの腕に視線を向ける。

テギョンの腕は絡みつくようにミニョの身体を抱きしめていた。・・・怪我をしている左腕で。


「怪我をしている腕でこんなことしたらまた傷口開いちゃうじゃないですか。」


ミニョの頬が更に膨れた。


「何怒ってるんだ、俺は眠っていて寝返りをうったら偶然こうなっただけだ。仕方ないだろう。」


「偶然?」


ミニョはため息をつくとテギョンの目をじっと見つめた。

昨夜テギョンが眠ってからミニョはなかなか眠れずにいた。テギョンが傍にいることが嬉しくて、手を繫いでいるとドキドキして。眠っているテギョンの顔は相変わらず美しくて見惚れてしまう。

テギョンの手をギュッと握りながら帰って来たんだと感慨にふけっていると、テギョンの身体が動きミニョの身体に絡みつくように怪我をしている左腕が回されてきた。抱き寄せられるミニョの身体。

ミニョはテギョンの傷を気遣い、そっと腕を外す。

暫くするとまたテギョンがミニョを抱き寄せる。ミニョが腕を外す。・・・一晩中繰り返された。


「オッパは昨夜眠ったと思ったら、すぐにこの状態になったんですよ。私がものすごーく気をつけて怪我をしているところが痛くないようにどかしても、またすぐに抱きついてきて・・・。何度も何度も何度も何度も・・・。とても偶然とは思えません。」


「じゃあ、無意識だ。無意識にしたことだ、仕方ないだろう。」


「でしたら今夜からは一緒のベッドでは寝られません。オッパの怪我がひどくなったらどうするんですか。」


テギョンの口が尖る。ミニョはその顔を見てクスッと笑った。


「ミニョ、怒ってるのか、俺をからかっているのかどっちだ。」


「心配してるんです。」


真顔で答えるミニョだが暫く二人で見つめ合っているとどちらからともなく笑い出した。


「おはよう、ミニョ。」


テギョンはミニョの身体に回していた左腕を外すと、額へ今朝二度目のキスをする。


「おはようございます、オッパ。」


ミニョははにかみながらもニッコリ笑った。





「おはよう、ミニョ、おかえり~」


二階から下りてきたミニョを見てハグをしようとジェルミが近寄るがその足が止まる。ミニョは、足を痛めているテギョンを労わるようにぴったりと寄り添い、身体を支える為腕を組んでいる。お互いに微笑み合いながらゆっくりと階段を下りてくる姿を見て、ジェルミは腕を引っ込めた。


「おはようございます、ジェルミ、ただいま。」


ミニョはジェルミを見てニッコリと笑う。ジェルミはそれだけで幸せな気持ちになった。


「おはよう、ミニョ、お帰り。」


シヌはミニョに近づき頭に手を置くとくしゃくしゃっと撫でた。


「おはようございます、シヌさん、ただいま。」


首をすくめて恥ずかしそうに笑うミニョを見てテギョンの口が尖りだす。

シヌはそんなテギョンの様子などお構いなしにミニョに微笑むと、二人の為に椅子を引いた。


「身体の調子は?病院はどうだったんだ?」


「私は大丈夫です。暫く薬を飲んでいれば治るそうです。ご心配おかけしました。私よりもオッパが・・・傷口が開いてしまって・・・それに足も・・・」


ミニョは申し訳なさそうにテギョンを見る。


「ミニョが気にすることはない、どうせテギョンは他の誰にもミニョを触らせようとはしないだろうから、しょうがないよ。少しくらい回復が遅くなっても、アン社長からしっかり休養するように言われてるから大丈夫。」


「そうだよミニョが責任感じることなんてないからね。それよりもミニョが帰って来たんだから、お帰りなさいパーティーしなきゃ。ミニョの調子がもうちょっと良くなったらやるから、楽しみにしててね。」





「オッパ、傷は痛みませんか?」


「ああ、大丈夫だ。」


「・・・やっぱり私ってダメですね。また迷惑をかけてしまいました。」


「だからお前のせいじゃないと言っているだろう。」


「でも・・・」


「はぁ~、そんなに気にするなら、これはミニョへの貸だ、いずれ返してもらう・・・そうだな、一つ何でも言うことを聞いてもらおう。」


「はい、何でもおっしゃって下さい。」


「いや、今はいい。何にするかはゆっくり考えてからにしよう。」


合宿所には二人だけ。

リビングのソファーに座って話をしていた二人だが、ミニョはいつの間にか眠ってしまっていた。


「そういえば一時帰国した時も最初はずっと眠ったままだったな。」


あの時はネルソンの死のショックで眠れない日が続き、帰って来てテギョンの傍で安心したのかずっと眠り続けていた。今回は・・・


「俺のことが気になって眠れなかったのか?もしかして昨夜も俺の怪我を気にして眠っていないのか?」


テギョンはミニョの頭を自分の右肩に乗せるとミニョの肩に手を置き、身体をもたれさせるように自分の方へ抱き寄せる。


「今のうちに眠っておけ、お前には悪いがたとえまた傷口が開いてもお前を離す気はないからな。お前がいると、俺はよく眠れる。」


テギョンは痛む左腕を一瞥すると、ミニョの頭に自分の頭をくっつけ目を閉じた。




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あぁ、ついに買ってしまった・・・景品欲しさに買ってしまった・・・(お金払ったのは旦那だけど。)


ロッテ 『シャルロッテ<アイ>』 3個パック


うちの近所の店には無いなぁと思ってたら、見つけてしまった。


普段子供には「おまけが欲しいだけなら、お菓子は買いません。」と言っておきながら、おまけ欲しさについ手が・・・

でも、メインはチョコだしー、ポストカードが1枚入ってるだけだしー。


グンちゃん見ながらニヤニヤしてます。

どこに置こう。飾っておくと子供達にバレる・・・


買うのにも悩んだけど、買った後にもこんな悩みがあるとは・・・




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