You're My Only Shinin' Star (56) ダメですか? <通常版> | 星の輝き、月の光

星の輝き、月の光

「イケメンですね」(韓国版)の二次小説です。
ドラマの直後からのお話になります。

二人の視線が絡み合う・・・

ミニョの心臓はドクンドクンと大きく脈打ちそのあまりの速さゆえ、悲鳴を上げているように聞こえた。

テギョンの顔がゆっくりとミニョに近づいていく・・・

テギョンの唇がミニョの唇に重なる瞬間、ミニョはそっと瞼を閉じた。

重なった唇が熱い。

練習室の時のような強引さはないが、激しさは変わらない。

テギョンのミニョを求める気持ちは変わらない・・・

息が苦しい・・・

一瞬離れた唇にミニョが二度、三度と大きく呼吸をすると、再びテギョンが唇を合わせた。


「んっ・・・」


激しくミニョを求めるテギョンの唇が離れると肩で息をするミニョ。

テギョンは摑んでいたミニョの手を放すと、そのままミニョのパジャマのボタンに手を掛ける。

驚いたミニョが目を開けると、熱を帯びたテギョンの目に見つめられていた。

テギョンはミニョをじっと見つめたまま、ボタンを一つ、二つと外していく。

開いたパジャマの襟を広げ、なだらかな肩をあらわにする。

ミニョは腕を頭の横に置いたままテギョンから視線を逸らし、横を向くとギュッと目を瞑った。

ミニョの頬にテギョンの唇が触れる。その唇はあごのラインをなぞりゆっくりと首筋へと下りていく。


「んっ・・・」


滑らかな肩に指を這わせると、そこにもキスをする。

嫉妬に駆られミニョを抱こうとしているのに、それでもテギョンがミニョに触れる唇は、指は、優しかった。

ゆっくりと何度も肩と首筋を往復しつつ、徐々に下へと移動していくテギョンのしなやかな指と熱を持った唇。

テギョンの唇はミニョの鎖骨をなぞり、ゆっくり、ゆっくりと、胸の膨らみへと下りていく・・・

ミニョの身体に唇を這わせ、うっすらと開いた目でミニョの白い肌を眺めていたテギョンの目に光る物が見えた。


星のネックレス。コンサートで告白した夜、テギョンがミニョに贈ったもの。

テギョンの脳裏に、昨夜のパーティーでの会話が浮かんだ。


『アフリカでも星を探していたのか?』


『私の星はここにあります。だからもう探す必要はありません。』


・・・・・・・・・






― ・・・俺は・・・俺は一体何をしようとしてるんだ?ただの独占欲だけでミニョを抱こうとしているのか?


アフリカから帰って来た日、眠るミニョの胸元に光る星のネックレスを見つけた。

母親の話に身体を強張らせていると、そっと手を包んでくれたミニョ。

月のネックレスを顔を真っ赤にしながら着けてくれたミニョ。

一人じゃ眠れないという言葉に、一緒のベッドに寝ようとしたミニョ。


『私の星はここにあります。だからもう探す必要はありません。』


― たとえ俺に黙って何かをしようとしていたとしても、ミニョの心にはいつも俺がいたんじゃないのか?それに気付かなかっただけじゃないのか?つまらない嫉妬の為に、ちゃんとミニョを見ようとしていなかったんじゃないのか?


ミニョの身体から唇を離し、ミニョの顔を見る。

小刻みに震え横を向いたミニョの瞳に光るものが・・・

テギョンはギュッと目を瞑り唇を噛むと、そっとミニョのパジャマのボタンをはめていく。


「ミニョ・・・」


優しく名前を呼び頬に手を添え、そっと唇を合わせる。

ミニョの唇を求めていたのとは全く違う、優しい、優しいキス・・・

ゆっくりと目を開けたミニョの瞳に映ったのは、辛そうなテギョンの顔。


「あっ・・・」


ミニョは口元を手で押さえると、その瞳から大粒の涙が零れ落ちた。


テギョンはミニョから身体を離すとベッドから下りる。


― 私ではダメですか?テギョンさんを好きな気持ちは伝わりませんか?


次から次へと溢れてくる涙。テギョンの名前を呼びたいのに声が出ない。


― 俺はミニョの心を見ようとしなかった。


ドアの方へ歩いていくテギョン。


― 私ではテギョンさんの苦しみを取り除くことはできませんか?


「うっ・・・」


おえつが漏れる。


― 俺はミニョの心を傷つけた。


テギョンはドアノブに手をかける。


― テギョンさんを好きな気持ちだけではダメですか?


「俺は暫くホテルに泊まるから」


― 俺はミニョの気持ちを信じなかった。


胸が締めつけられるように苦しい。


― 私はテギョンさんの傍にはいられませんか?


― 今の俺はミニョの傍にいる資格がない。


ミニョの瞳からは止めどなく涙が溢れ出す。



― ・・・私ではダメですか?



テギョンはミニョを振り返ることなく部屋から姿を消した。



          ○          ○          ○



・・・ごめんなさ~い。


<通常版>  ということはこの後コレがアメ限に変わります。

・・・が、ご覧の通りこんな終わり方です。甘甘ではありません。内容は同じなのでアメ限の終わり方も同じです。

文章の表現にアメ限にした方が良いのではと思う箇所があり、アメンバーの募集をしましたが、頂いたメッセージに「甘い二人を期待します。」というお言葉が多くて・・・うー、正直迷ってます。

募集しておいてこんなこと言ってたら怒られちゃいそうですが、本当に悩みました。

プラス初のアメ限ということでかなり緊張もしています(普通の記事でもUPするのに緊張するくらいですから)

大したことない文章です。・・・・・・アメ限いります?

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