学校などでいじめの問題が大きく取り上げられて来てからかなり時間が経ちました。

これほど大きな問題になっているにも関わらず一向に減少しないのが実に残念な話だとつくづく感じてしまいます。

 

最近の学校では生徒ではなく教員が教員に対していじめをしていたなんて大きく報道されていますが本当に嘆かわしい事です。

 

ですがいじめは子供の世界だけでは無いと私は以前から感じています。

飲食店の中でも結構あります。

 

とりわけ飲食店で起きているいじめの代表的なことは

「嫌いなスタッフ 気に入らないスタッフを無視する店長」

 

このような店長を多く見かけます。

更にそのスタッフを無視しただけでなく それ以外のスタッフと異常に仲良く振る舞いそのスタッフを孤立されると言ういじめです。

 

このような行為は子供のいじめに実によく似ていると感じるのです。

 

つまり店長と言われるような責任のある立場の人でも実は内面的にはまだまだ子供だという事がいえると思います。

 

ではなぜ そのような内面的に子供の人が店長になれてしまったのか? と飲食業界以外の人は感じるでしょうが 飲食業に関わる人ならなんとなくわかるのではないでしょうか?

 

その答えは 「現在の飲食業の人手不足」  が原因です。

 

残念な事に今 日本は人手不足です。

その中でも極度の人手不足に陥っているのが飲食業です。

 

ですから本来店長としてまだまだ未熟な人材が残念な事に店長として仕事をしている訳です。

 

単なる社員ではすぐに辞めてしまうのでオーナーなどは店長のような役職を与え 何とかつなぎ合わせているような状態なのです。

 

これが内面的な子供の店長を生み出している大きな原因です。

 

ですがこれが原因でその他のスタッフが辞めてしまいます。

 

ですから益々人手不足になっていきます。

一人の店長を残すために他のスタッフを失うような負のスパイラルに陥っているのです。

 

これを改善する為にはまず言えることが職場環境の改善です。

 

飲食業は昔から労働環境が非常に悪いです。

 

長い労働時間 低い賃金 少ない休日 これでは人が集まる訳がありません。

 

今まで飲食業は多くの従業員のサービス残業などに支えられてきたのが実情です。

 

長い時間を働いても残業手当などはありません。

あったとしてもそれは最初から給料に組み入れられています。

 

休みも異常に少ないです。

 

一般的な企業の休日日数が108日と言われている中 未だに週に1日しか休みが無いようなお店もざらです。

週に1度の休みで年間休日は60日程度です。

これは一般企業の休日日数の半分くらいになります。

 

労働時間はランチがあればひどいものです。

朝10時とか11時には出勤です。

場合によれば8時や9時です。

 

そしてお昼のランチが終わって休憩があるとは言え 実はそんなに休憩できないのが実態です。

休憩時間はせいぜい1時間半くらいです。

そして夜の営業が始まり 終わるのは23時 24時なんて普通です。

 

つまり一日の労働時間が12時間以上になります。しかも残業代はありません。

 

ならば給料は高いのか?  いや低いです。

 

日本の平均年収が511万円と言うデータがありますが飲食業の平均年収は330万円くらいなんです。

 

これでよい人材が集まる訳が無いのです。

では改善策は無いのか?  と言うと私はあると思います。

 

海外で飲食業を経験したのですが海外では少し事情が違います。

何が違うかと言えば飲食業というのかシェフやソムリエなど飲食業のスタッフに対する社会的の地位のようなものが違うと感じます。

 

シェフ・・・料理人と言えば先進国のような国では一つの高度な技術職として認められています。

そもそも日本ではコックレスのお店が増えシェフと呼べるような人もいないのですが飲食業のスタッフの社会的地位は低いものです。

 

ですからそのような状況を業界全体で変えていかなければなりません。

それには人材の教育です。

人手不足だからと言って教育しないからいじめやパワハラ きつい労働環境に耐えられず辞めるスタッフが後をたたないのです。

 

この流れを変えるには人材の教育をし 飲食店の構造自体を変え、業界を変えていかなければなりません。

 

その昔日本の飲食店は家族で経営するお店ばかりでした。

しかし1980年代にチェーン店が現れたのをきっかけに飲食業として産業になりました。

 

その後成長を続けてきたのですがここに来て人手不足などの大きな問題に直面しています。

言ってみれば今が大きな変革の時のように感じています。

 

飲食業に関わる一人ひとりがそのような意識を持って飲食業の改革に向け動き出して行きたいものです。

 

その第一歩がスタッフの教育だと思うのです。