若い人に料理を教えて欲しいと言われることがありますが、私は決まってこう言います。
「料理を勉強したいのなら 周りの人に対して思いやりの気持ちで接してください」 と。
このような事を言うとほぼ全ての人が
「わかりました。」 と答えます。
ですが時間が経つとそのような事をすっかり忘れてしまっている人がほとんどです。
そのような人の多くは
「料理は造り方 や レシピさえ教えてもらえば出来るようになる」
そんな風に考えているようです。
ですから私のレシピや 包丁の使い方 盛り付けなどは熱心に学んでくれます。
しかしそれを再現してもらうと残念ですが・・・・です。
ただ 本人は出来ているつもり なのです。
ここに大きな問題があるのです。
本人は 私と同じレシピで同じように包丁を使い 同じように盛り付けをしているつもりです。
そのつもり・・・が大きな勘違いなんです。
盛り付け一つとってみても 間 と言うものがありますがその 間 には人間性が大きく現れます。
雑な人は雑に。
大胆な人は大胆に。
気弱な人は気弱に。
と言うように人間性がとても出ます。
若い人が何人かで同じものを作っても 私は見ればすぐにわかります。
普段接していれば誰がどんな正確か知っていますから切り方や盛り付け 味を見れば味の違いなどがわかります。
そして判別の基本として売れる料理か?売れない料理か?に分かれます。
売れない料理には 雑な料理 バランスの悪い料理 色合いの悪い料理 野暮ったい料理 皿とのミスマッチな料理などがありますがそれらの料理を作った人の性格には共通点があります。
それは
周りの人の気持ちが理解できていない人
自己主張が強く 人の話を最後まで聞かない人
清潔感の無い身だしなみをしている人
などです。
これらの人の共通点はまず第一に周りの人に人気がありません。
ひどい場合は嫌われています。
つまり私が冒頭にお伝えした 「料理は周りの人に対して思いやりの気持ちを大切にしている人が最高の料理を作る事が出来る」
という事です。
単に 優しいと言うことではなく 人として魅力的な人 という事です。
もちろんポリシーなどを持ち ある一面では頑固な部分もあるかも知れませんが 周りの人を引き付ける何かを持っていなければなりません。
その一番わかりやすい心構えが 心配り だと思います。
周りの人を大切に想う気持ちです。
簡単に言えば 家族や 仲間を大切に出来る人です。
きっとどんな仕事でも同じようなことが言えるのではないかと思うのですが・・・・・
「料理は人となり」 です。
料理の上達は心の上達です。
それではまた・・・・・・