バッグアレンジの作業工程
花材が揃ったら、土台のベースづくりです。メインはプリザーブドフラワー。ベースに力が入ってしまうとメインのプリザーブドフラワーの存在感が薄れてしまいます。かといって、シンプルすぎても、素材とプリザーブドフラワーが違いすぎても、見た目に違和感を生じてしまいます。
今回は布を使用しましたが、布にも様々な種類があります。質感、色、何を選べば…、ここでも自宅にあるものを取り出してきて、思いつく限り試してみることから始めます。ただ布を使用するにも
「どうやって?」
の繰り返し。
布をはる貼る作業も生地が弱いとよれよれに見えてしまいます。強度を増すためには
「どうやって?」
一つひとつの連続です。
布を貼る作業が終わっても、それだけでは物足りない。
「さて、どうする?」
またまた、自問自答。たまたま別なものに使おうと思っていたものがあったので青いネットのようなものを使うことにしましたが、
「人数分揃わない!どこで買いたせるのか?」
ここで、しばらく資材探しに時間を費やします。その間、ベースの布を人数分準備してセットしておきます。思いつく限り足しげく通い、各地を放浪しているようでしたが、ようやくそろえることができました
こうして少しずつベースの準備が整いました。
ここから、試作品づくりにようやく入れることになるのです。
と、準備がそろったものの、まだ気になる点がありました。布と布の接点が弱く、少しの衝撃で張り合わせた布がゆがんでしまうのです。これでは、ちょっと手が当たっただけで、バッグがボコっとしてしまうのです。
「さて、どうしようか?」
と思い、台紙の強度を増すことにしました。そこで、また、しばらく資材探しに時間を費やします。思いつくお店を回り、やっと見つけることができ、人数分、セットしなおしました。
とりあえず、ここまでを1回目の作業とすることにしました。
実は、9月の時点でここまでたどり着くのがギリギリやっとという状態でした。それでもここまでできたことに自分自身も
「ほっ」
っとしました。次回までに完成品を!と決意を新たに無事に講座開催
講座の中では、これをいきなり見ていただいても手順がわからないとできないと思い、いつも通り解体作業を繰り返しながら説明していきます。この写真では、あちこちのほころびが気になりますが、いつでも
「パキっと」
解体できるように裏からセロテープでとめて、全て仮止めの状態です。
説明した後は、さらにだらしない姿に…、あれこれと触っているうちに持ち手のパールが
「ポロリ・・・」
それでも良いのです!目的は、バッグアレンジのベース作り。伝われば良いのですハンドメイド大好きな方は、自分でさらに改良されていくので、そんなことには突っ込まれることなく助かっています。と強気で自分を自分でフォローするようにしています。
講座では、
「完成のイメージを持ってもらうと良いかな?」
と思い、仮止め状態のまま何となく花を組んで挿してみたものを紹介しました。これも仮・仮・仮の状態です。いつでもバラバラにできるようにしてあります。
この状態でも、見たとたんに
「素敵!」
と言ってもらえるので、本当にありがたいことです。この声に支えられて、私自身の励みとしてここまで続られています。ギリギリ間に合って焦っている場合もありますがここまでの準備が苦にもならずにできるのも、講座生の方の温かさに支えられて、楽しみにして来てくださるおかげだと思っています
自宅に戻ってから今回お休みだった方の分と一緒にしっかりと固定。もちろん
「ぽろっ」
と外れたパールも取れないように補修しました。
これで一安心
完成品ができて、振り返ってこの写真を見て気づいたことが・・・。
2回目の作り方を説明するときに、
「こちらを前に!」
と言っていたはずが、気づいたら反対側を正面にしていたことに今頃になって気づいてしまいました。
「完成品の👜部分が人によって違うなぁ」
と思っていたのですが、その原因がわかりました。そこに気づいてもそのままにしてそれぞれが作ってくださる心優しい講座生の方々に改めて感謝多分、私に余裕がなかったから何も言えなかったのかもしれませんね☆
そうです。私が説明するときに正面にしようと思っていたところを間違えてしまいました。
「ごめんなさい」
それでも、制作者にしかどちらが正面かわからないことだと思います。それは、私が作って勝手に決めたことだから…。私が正面にしたかった面は、青い網が上下に少し濃くなっている面です。
実際は、シンプルな方が表面になってしまいました。
どちらでも、良いことと言えばそれまでです。要は、どちらが正面でも大差ないと思います。気になれば、正面を変えてアレンジしなおすことです。それだけの事フラワーアレンジメントでは、絶対こうしなければいけない!なんて、ありません。全ては、自分が良いと思えばそれでよいのです