私は昔は都会で集団授業を行っていました。
集団授業では「勉強が出来る生徒」に照準を合わせて進めます。
逆に言えば「勉強が出来ない生徒」は基本的に放置します。
受験予備校では、勉強が出来る生徒の人数で難関校の合否の数も決まるからです。
私自身も集団授業で「勉強が出来る生徒」たちを教えるのは楽しかったです。
たくさん質問してきますので、授業自体も盛り上がります。
逆に「勉強が出来ない生徒」については質問にも来ないので、
そのままフェードアウトして辞める場合がほとんどでした。
私はそれが当たり前だとずっと思っていました。
仕事だったので、当然ながら予備校の方針にも従っていました。
ですが、何も言わずに去って行く生徒たちのことが
段々気になり始めました。
ですが、結局のところ集団授業では救えません。
そこで都会の喧騒にも疲れていた頃だったので、
田舎の個別指導に移動することにしました。
要するに真逆を選んでみたわけです。
都会の逆の田舎、集団の逆の個別です。
そこでのんびりとやっていこうと思ったわけです。
しかしながら個別は案の定、
「勉強が出来ない上にやる気もない生徒」が多く、
来た当初はかなり後悔しました。
あまりにも授業の手応えがなすぎたわけです。
でもそんな中、苦手でも一生懸命やろうとしてくれる
生徒が現れ始めて、段々と変わっていったというところです。
その新鮮な個別の経験を積んでいく中で思ったのは、
自分は思ったよりも「出来ない生徒を救う方が好き」ということでした。
やはり集団授業で放置していた生徒のことが気になっていたのは、
そういうところなのだと実感しました。
つまり同じ生徒でも、勉強が得意な強者を伸ばすよりも、
「勉強が苦手な弱者を救いたい」
という気持ちの方を強く持ったということです。
集団の時とは真逆の価値観を得たわけです。
勉強が苦手でも、一生懸命頑張ろうとする生徒の姿が気に入っています。
そういう生徒をこちらも必死に教えると、
まずは平均点ぐらいまで引き上げていきます。
そうなると、段々自分でも勉強に対する自信が出てきて、
自主的にも勉強して伸びていくようになります。
最終的には、自主的にも勉強する生徒にすることを目標にしています。
最初はフワフワしていた個別指導に来た動機も、今ではすっかり
「勉強が苦手でも一生懸命頑張ろうとする生徒を救うために個別指導を選んだ」
とハッキリ言えるほどになりました。
集団授業の時とは真逆の価値観に変わりました。
結局、自分は「弱い人を救いたかった」のだと気づきました。
集団授業は基本的に「弱い人を見捨てる」方針ですからね。
だから個別指導が合っていたということでした。
ずっと都会の集団授業をやっていたら気づかなかったと思うので、
移動して来て良かったです。
今後も個別指導を中心に、弱くて困っている人を助ける活動をしていきたい
と思っています。
今回は以上です。