最近「日本語<<<英語」という昨今の教育について意見を書いています。
今回は実際に塾で遭遇した具体例を書いてみます。
ある英語が得意な高校生との会話です。
テキストを読んでいた時の会話です。
高校生「この『仕える』ってどういう意味ですか? 」
私「自分より立場が上の人に奉仕することだね」
高校生「・・・???その『奉仕』って何ですか?」
私「う~ん、自分の利益を考えずにサービスすること」
高校生「なるほど」
私「つまり、仕えるの意味は『serve』(サーブ)になるね」
高校生「なるほど、よく理解しました」
結局、日本語じゃなく英語で意味を理解したって話ですね。
ただ、最初に「仕える」の意味を質問された時点で、
「日本人の高校生としてどうなんだろう?」と率直に思いました。
私には「仕える」がそんなに難しい日本語とは思えません。
他にも一般的な高校せいなら知っているべき簡単な日本語の質問を
されることが多々ありました。
この生徒は英語が得意ですが、他の生徒でもこの手の話が増えました。
つまり全体的にも日本語を使う能力が落ちていると感じています。
あとは前回指摘したように、長い文章を組み立てられない生徒ですね。
統計的には「読解力の低下」はよく指摘されています。
あとは、「抽象的な言葉の理解」とか、
「自分の考えを自分の言葉で説明する能力」などです。
これはスマホやSNSの影響で、短い文章や短い動画の刺激に慣れ過ぎたのが
原因の1つとも言われています。
結果、
「早く答えだけを知りたい」
「長い文章を読むのが面倒」
みたいな生徒が増えてきたというわけです。
実際上記の生徒たちはいつもこの2つをよく言っていました。
「早く答えだけ教えてほしい」
「集中力が持たないから長い文章は読めない」
私は正直こう言ってくる生徒が苦手です。
そういう生徒に「まず自分の頭で考えてみて」
と言ってもなかなか響きません。
そもそも「勉強する意味」とは何なのでしょうか?
「単に学校のペーパーテストで点数が良ければ何でも良いのでしょうか?」
私はそうは思いません。
「まず自分の頭で考えてみること」が大事だと思います。
もちろんそのためには時間もかかります。
ですが、その自分の頭で思考する過程にこそ
勉強の本当の楽しさがあると思っています。
答えが合っているかが重要ではないです。
例えば私が好きな歴史も単純暗記の科目ではないです。
「なぜその出来事が起きたのか?」
「その結果どうなったのか」
「なぜそのリーダーはAではなくBの方を選択したのか」
「もしBの方を選択していたらその後の歴史はどう変わったのか」
等々、自分で考えてみることがたくさんできる科目です。
歴史には必ず因果関係があります。
我々と同じ人間が選択した行動の結果ですから。
もちろん年号や人名など単純暗記しないといけない部分もたくさんありますが、
自分の頭で考えて理解することが重要な科目です。
特に記述の問題は理解していないと論理的な文章は書けません。
答えを長々暗記できなくもないと思いますが、
そんな勉強をしても意味がないし面白くも何ともないです。
国語なら尚更自分の頭で考える力がないと問題は解けません。
そのためには日本語の読解力が不可欠で、
前提となる語彙の知識なども必要になります。
入試も難関校になるほど自分で思考させる問題が増えています。
そういう意味でも、今のすぐに答えを求めようとする傾向については
危惧していますし、やめた方がいいと思っています。
大人になっても自分の力で考える力がないと困ることになります。
そして日本で生活している以上、日本語からは逃げられません。
ということで今回以上です。
私は逆にもっと端的に書かないといけないですね(苦笑)
単にストレスをぶつける感じで書いている『独り言』なので、
読みやすさなど意識して書いているわけではないのでご容赦ください。