今日5月27日は「百人一首の日」だそうです。
鎌倉時代の歌人である藤原定家が、
小倉山荘の障子に和歌を書き記したとされる日に由来しているそうです。
百人一首は学校でも習いますし、かるた大会などでも有名ですよね。
【百人一首とは?】
小倉百人一首 は、100人の歌人から1首ずつ選ばれた和歌集です。
正式には「小倉山荘色紙和歌」とも呼ばれています。
平安時代から鎌倉時代までの名歌が集められていて、
かるた遊びなどでも有名です。
【有名な一句】
① 天智天皇
秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ
わが衣手は 露にぬれつつ
意味
秋の田んぼの仮小屋で番をしていると、屋根の隙間から露が落ちてきて
袖が濡れてしまう。
→ 天皇自ら農民の苦労に心を寄せた歌。
② 在原業平
千早ぶる 神代もきかず 竜田川
からくれなゐに 水くくるとは
意味
神々の時代にも聞いたことがない。竜田川が紅葉で真っ赤に染まり、
水をしぼり染めにしたようだ。
→ 紅葉の鮮やかさを超美麗に表現した名歌。
③ 小野小町
花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに
意味
花の色が色あせたように、私の美しさも衰えてしまった。
長雨を眺めながら物思いにふけっているうちに。
→ 「美しさは永遠ではない」という切なさ。
④ 蝉丸
これやこの 行くも帰るも 別れては
知るも知らぬも 逢坂の関
意味
ここがあの、有名な逢坂の関か。行く人も帰る人も、知人も他人も、
ここで出会い別れていく。
→ 人生の交差点みたいな歌。
⑤ 清少納言
夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも
よに逢坂の 関はゆるさじ
意味
ニワトリの鳴き真似で夜明けをごまかそうとしても、逢坂の関は開けませんよ。
→ 機転の利いた“言い返し”の歌。頭の良さが光る。
⑥ 紫式部
めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に
雲隠れにし 夜半の月かな
意味
久しぶりに会えたのに、相手だと確認する間もなく帰ってしまった。
まるで雲に隠れる夜中の月のように。
→ 一瞬の再会の切なさ。
⑦ 西行
嘆けとて 月やはものを 思はする
かこち顔なる わが涙かな
意味
月が私に「悲しめ」と言っているわけではないのに、
月のせいにして涙を流してしまう。
→ 感情を自然に重ねる美しい歌。
⑧ 崇徳院
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の
われても末に あはむとぞ思ふ
意味
急流が岩で分かれても、また下流で一つになるように、
今は別れても将来また会いたい。
→ 恋愛歌として人気。
⑨ 藤原定家
来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに
焼くや藻塩の 身もこがれつつ
意味
来ない人を待ちながら、藻塩を焼く火のように、私の身も恋で焦がれている。
→ 恋の苦しさを“焼ける”感覚で表現。
⑩ 後鳥羽院
人もをし 人もうらめし あぢきなく
世を思ふゆゑに もの思ふ身は
意味
人が恋しくも恨めしくも感じられる。
つまらない世の中だと思うからこそ悩みが尽きない。
→ 人間関係の複雑さを詠んだ歌。
以上です。
たった31文字なのに感情が濃いですよね。
内容も「恋愛」・「孤独」・「別れ」など現代にも通じます。
いくら昔の人でも我々と同じ人間ですからね。
つまり、
「人間の感情は普遍的なもの」ということです。
その昔の人の感情に触れることができるのが百人一首の魅力だと思います。
だから私は歴史が大好きです。