プロ野球私的改革案『球界マネー事情』について考える。 | 『一人暮らしの猫飼い』

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●プロ野球私的改革案、『球界マネー事情』について考える。
1月26日、毎週水曜日発売の、週間ベースボール(ベースボールマガジン社)、2月3日号を、書店で購入して読む。
発売されたのは、1月22日。
キオスク他、駅の売店、コンビニ他、書店以外の店頭で目にする事も当然あった。
だが、書店で買うべきと考えて、コンビニでは買わずにいたため、実際に購入するのが、日曜日まで遅れてしまった。

2月3日号は、『球界マネー事情』として、昨年の同時期と同じく、出版社の壁を越えて、講談社の週刊モーニング連載中の、『グラゼニ』の主人公、凡田夏之助(神宮スパイダース所属、左投リリーフ投手)が表紙に起用される。
週間ベースボールは、全国の書店店頭で手にすることが出来るので、手にして購入して欲しいのだが、その号に限らず、週間ベースボールに限らず、日本の主要マスコミが、野球選手の年俸については、全て“推定年俸”で報道するので、あくまで“推定”でしかない。
報道される、“推定年俸”が、果たして正しい額なのか、実際の額と異なる金額なのかは、当事者にしか判らない。
当事者は、支払う球団と、受け取る選手のみ。

日本国内だけの事情でなく、アメリカメジャーリーグ(MLB)の最新事情も記事にされているが、MLBでプレーする選手の年俸は日本の数倍の水準で、高額契約する選手が多い。
MLBに限らず、フットボール(NFL)、バスケットボール(NBA)でも、選手契約の内容に着いて、詳細に発表され報道される。

その点は、アメリカに見習うべきだと思うのだが、プロ野球界の関係者は好まないようだ。
11,12月に報道される、来季の契約更改、翌年の春に発売される選手名鑑の年俸欄。
いつも思うのは、推定なら、何故どこの新聞社も、出版社も同じ額なのか?。
推定なら、各社独自の額を紙面に書けば良い。
それが出来ないのは、記者クラブ制度で、抜駆けを許さない雰囲気が有るのだろう。
そんな物は、無くしてしまえばいいと考えるのだろうが、そうさせない、壁が有るのかと思うと、ヤな気分になる。

過去に、球界参入(出資)を目指した、ライブドアと、村上ファンドが、何故既存の野球界から、歓迎されず、疎まれ、敬遠されたのか?。
それは、ライブドア、村上ファンドの参入、出資を受けた時、内部情報が公開される事を、既存の野球界の住人たちが恐れたのだと思う。
ライブドアは、選手へのインセンティブとして、株式を持たせる、ストックオプションを考えていた。
村上ファンドは、株式上場を考えていた。
実現する可能性はどれ位あったか、今から遡って判らないが、それは既存の野球界の住人たちにとっては、好ましくない事だったと、想像出来る。

アマチュア選手に対する、なにがしかの名目で、契約前に支払っていた金額をどう処理していたのか?。
便宜上、“使途不明金”とするが、その不明金が明記された、決算書を、ストックオプションの権利を持った選手の目に触れる。
株式上場(公開)された、株式を購入した投資家の目に、決算書が触れる。
あるいは、株式上場したからには、決算を報道陣を集めて記者会見で、公開し説明する事を迫られる。

話を戻せば、報道される選手が受け取る年俸額が、推定であることを考えると、興味は半減してしまう。
決算書を公開する事が出来ない事は、脇に置いて、選手に対して支払う年俸額は、公開すればいい。
選手はやたらと、アメリカの事例を引き合いに出すのだから、MLB同様に公開すればいい。
堂々と、自身の活躍の対価として、年俸を受け取ればいい。

選手と、球団にとって都合の良いだけの、マスコミ。
選手と仲良くなりたがる、マスコミ。
対等な関係で、批判記事も書けるようになるのは、期待していも無理だろうか?。

数年前に、某朝日新聞社が、某読売球団が、アマチュア選手獲得の際に、契約金を規定額(1億円+出来高5000万円)を超える額を支払っていたと、報道し批判した。
報道された球団の言い分としては、契約金の上限金額を12球団で取り決める事の方が問題で、上限金額は目安で、問題ないとの事であった。
某朝日新聞社も、某読売球団も、それぞれの言い分は正論だと思った。
どっちもどっちで、あまり興味が無かったが、私が目についたのは、某朝日新聞社が報道したのは、運動部ではなく、社会部だったと記憶している。
だからだろうか、内部文書を入手して、報道した某朝日新聞社の紙面で、実名報道した選手の、契約金の額について、遡って訂正記事を出したとの話は書かなかった。
実名報道した選手が、プロ入り、選手契約した際に、某朝日新聞の紙面で記事になったと思うが、遡って訂正記事を出すのだとしたら、その新聞社を支持したくなるが、たぶん、『―円(推定)』として、記事にしたから、訂正する必要が無いと判断したのだろう。
さも、正義感ぶって、こぶしを振り上げながら、自身の紙面では訂正しないのなら、そんな新聞は無くなっても構わない。
(幸か不幸か、その新聞社は、業界全体が追い込まれる中でも、生き残ってしまうだろう)
(律儀に)訂正記事を書き、記者クラブを脱退、球団にも、選手にも嫌われても報道すべきものは、記事にする。
そんな、新聞社だったら、購読したくなる。

タイトルに、球界マネー事情 と、書きながら、実際には、マネー事情を通じて、マスコミ(記者クラブ)について考えた内容でした。

●追記、
1月25日午後から26日にかけて、にほんブログ村、
■猫と一人暮らし 注目記事 で、
以前に書いた、『●ミシェルのおしっこ(その8)』が、1位となっていました。
19日、月曜日未明に書いた記事が、何故土曜日に注目されたのか、理解に苦しむ。