祝賀会でもらった手紙 | ダイアライザーと奥さんとヨーキー、マルチーズ

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祝賀会が終わって生徒の大半が帰る中、自閉症のアキトは遠巻きに俺を見ながらもじもじしている。どうやら俺に言いたいことがあるらしい。話しかければ話すので聞いてみたらこの手紙を渡したかったようだ。

以前の記事にも書いたが彼は開成に落ちて早稲田に行く。早稲田も名門ではあるが彼は4年生から6年生まで授業料を全く払っていない特待生。塾としては開成に合格できる人材を囲い込むために特待生にしているので、開成に合格させられなかった関係者の責任は大きい。その筆頭が算数と進学指導を担当した俺だ。

俺は進学塾の講師、合格させなければ仕事をしたことにならない。開成に合格確実な生徒なんてめったにいるもんではない。その生徒を不合格にさせてしまったのは俺の不徳の致すところだ。

その一方で「落ちても感謝される先生」でありたいとも思う。この手紙をもらっていただきものもしたのでお礼の電話をしたら「どうしようもないうちの息子をこんなに立派にしてくれた」と泣かれた。昨年も女の子で同じような手紙をもらった。

客観的に見ればこのレベルの生徒は誰が教えてもできるようになる。アキト親子が俺のおかげと思い込んでいるだけで俺でなければ入試も無敗で開成に行けたかもしれない。それでもこういう手紙をもらうと入試の結果と同様に大切なものを与えられた気もする。

開成に行かなくても早稲田であれば東大に行けるし東大がすべてでもない。中学・高校でもっといい指導者に出会って成長してほしい。

俺がここに入社した時に「講師ではなく恩師になれ」と言われた。ちょっと近づけたかな?