何かにビビっている。どうした?
私の背後にだれかいるとでもいうのか?
二人だけなのに。私はどうしても聞きたくなった。
「どうされました? 大丈夫ですか?」
「あ。。。。。はい。大丈夫なんですが。」
「何? 何かあるのね?」
「はい。電気が消えました。」
はぁ? 消えてないけど。
「外の電気なのですが、防犯などもあって車を照らすためにつけたままにしてあるけど、そのライトが消えたのです。」
ん? 要するに消えないはずのライトが勝手に消えたと???
「誰も消していないのに。怖いですね。。。。」
なるほど。やっと彼の恐怖の原因を理解した。
私は電気ラッシュ経験からこう答えた。
「大丈夫よ。電気の一つや二つ。よくある事よ。」
「そんなことないです。初めてです。」
やばい。彼の恐怖心をあおってしまった。励ましは失敗だ。改めて
「大丈夫。変な霊はいないから。」
「怖いこと言わないでください!!!」
あら、再度励ましは失敗した。三度目は失敗しないぞ。
「そうよね。単に何かの誤操作だから心配しないで。」
やっと彼の泳いだ目は落ち着きを取り戻した。
ただ、見積書を慌てて出し、店を後にしようとする。
彼はビビリなのかもしれない。
見積もり出したし、帰る準備を始めたが、余程一人になりたくないのか「ボク、店を閉めるのですが、車の中で待っていてくれますか?必ず駅まで送ります。」だって。
ゆっくりでいいからお店をしっかり戸締りしてきて、と伝えた。
車で待っている間、彼はお店の中で電気をつけたのだろう。消えたはずの電気がついた。一安心だ。
見れば、営業マン君が小走りに車に戻って来た。
「電気付けたのですね。」と一つの仕事が終わった彼をねぎらおうとした。
「ボク、つけてないです。勝手に着きました。怖くないですか?」
だと。
なんとまぁ、気づかないことを願うが、彼は霊媒体質かもしれない。

