人工中絶に選択肢が有るのか?! 世界の中絶薬 | 明日への飛翔

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ハートネットTV『中絶という痛み 見過ごされて来た心と身体』

2019年5月8日Eテレを視て!

(写真はテレビ画像よりお借りしました)

 

薬による中絶を認めている国・地域は2017年3月の時点で60ヵ国以上になり、中絶薬が使用されWHO(世界保健機関)が推奨しております。

海外では女性の体を守る、女性の健康を第一に考えて中絶薬が使用されております。

欧米では1980年代より妊娠初期の人工妊娠中絶に対する薬剤的妊娠中絶手段として安全性や簡便性のメリットよりファーストチョイスとして使用されて来ました。

中絶薬ミフェプリストンは1990年代にフランスで600mgあたり48ドル(5760円)ほどで販売されました。

日本の厚生労働省では、安易な使用は健康被害につながる恐れがあるとして今も承認されていません。

日本の中絶手術は、ソウハ法と吸引法があり、個人が負担する費用は十数万円~数十万円です。

テレビで紹介されていた大阪の産婦人科医では、吸引法で個人が支払う費用は15万円でした。

この個人病院では年間1000人の中絶手術をしており、手術単価を15万円とすると、年間の売り上げは1億5千万円となります。

また統計では国内で年間16万4千件の中絶手術が行われており、手術単価を15万円とすると、年間246億円が個人から医療機関に支払われています。

国内の統計では、女性の9人に1人が中絶を経験しています。

中絶手術は金属器具を子宮に挿入して行う為に、女性の身体に大きな負担と痛みが生じ、心にも大きなダメージを与えます。

ある女性は鬱病(うつ病)になり、社会に復帰するまで長期間を要しました。

 

このような状況を、心ある産婦人科医は対策と改善が必要と考えております。テレビに出演した遠見医師は次のように話をしています。

海外で主流になっている薬による中絶が、日本では認められていない事も問題だと考えています。

日本では中絶というものが、どんなものか分からない人が大多数で、薬による中絶があることも知らされてなく、その選択肢がある事を知らされていません。

一番大切なことは、医療を安全に平等に、すべての人に必要なすべての人に届ける事です。

今、これが見失なってしまっていると考えます。

 

厚生労働省や日本医師会は、このような女性の大きな痛みを認めて、早急に中絶薬の認可・承認を進めて貰いたいと思います

 

また、新聞やネットでは強姦の被害が多数報じられ、アフターピルが女性が求める時に手軽に素早く入手できる体制も必要と思います。

産婦人科の祝祭日以外の診療時間内に診察を受けて、処方箋を貰い薬局でやっと手に入れるのでは遅いのです。

もっと女性に優しい社会であって欲しいと願います。

 

以下にネットで公開されているサイトを参考として紹介します。

Women on Web のサイトのURLです
(これはサイトの利用を薦めるものでは有りません。参考です)
https://www.womenonweb.org/ja/page/6904/medical-abortion

(文中より一部抜粋)

妊娠9週目までに行われる薬による中絶は、合併症のリスクがたいへん低く,女性が自然な流産をする時と全く変わりがありません。合併症の問題が生じても、医師の治療を受ければ簡単に治ります。薬による中絶を行う女性100人のうち、薬を服用した後で医師に診てもらったり,救急センターや病院に行かねばならなくなったりする女性は2、3人に留まっています。

一方、安全に出産できる国でも、1万人に1人の女性が出産時に亡くなっています。薬による中絶で亡くなる女性は10万人に1人未満であるため、薬による中絶は出産より安全であり、自然流産と同じぐらい安全だということになります。つまり、ミフェプリストンとミソプロストルを用いた安全な中絶は常に女性たちの命を救うものなのです。

2006年、Women on Webはインターネットで中絶のための薬を提供し始めました。当時は、ミフェプレストン1錠とミソプロストール4錠が処方されたのですが、妊娠7週までの女性にしか提供できませんでした。

しかし、その後、いくつもの研究が行われ、ミフェプレストン1錠服用後、ミソプロストールを4錠舌の下で溶かすことによって服用すれば、10週までの妊娠中絶は安全に行われることが証明されました。いくつかの研究は、ミソプロストール2錠でも充分であると論じています。
Women on Webは世界保健機関(WHO)の指針に従い、妊娠10週までの女性に対し、ミフェプレストン1錠とミソプロストール4錠を提供することを決定しました。

 

 

※現在は国内で中絶薬を使用することは違法です。

 医師を伴わないインドなどからの個人輸入で中絶薬を知識のない女性が服用することは危険です。また、通信販売の中絶薬が本物かどうか確かめる方法も有りませんので注意を要します。