今日は水曜の夜に自分を襲った某現象について書きますかね。

水曜は在宅勤務だった。夕方家の部屋でリモート会議をしていたところ、画面がいやにチカチカして見えたんですね。ちょっと目がかすんでるのかと思ったがそんなことは決してなく、明らかに見え方がおかしい。

で、だんだんとそのチカチカした部分がはっきりとした輪郭をもって、三日月状になってきた。目を閉じるもその三日月はなくならないどころか更にはっきりした形を持ってきた。

こんな現象なんて自分は経験したことがなく、かなり驚いた。

でも会議はどんどん進んでいき、自分の勝手な判断で止めるわけにもいかないのでどうにかこうにか会話を継続。でもこんな状況だから自分の発する言葉はどんどん荒々しさを帯びていく一方。参加された方は申し訳ありませんねぇ。異変として気付かれるレベルにはなってなかったとは思うけども。

 

その後この症状についてちょっと調べてみると、コレって決して珍しいことではなく、また病気でないケースがほとんどとのこと。閃輝暗点っていうんですね。

偏頭痛の走りとして生じる場合がほとんどだが、特に初回の発作の場合は脳血管障害や腫瘍も可能性として考慮すべき、と。

 

…。

 

その後閃輝暗点自体は40分程度で確かに収まったんだが、偏頭痛が確かに続いて、翌日の会社の帰り(タイミング悪く出社日だった)まで続いた。

自分は頭痛持ちではなく熱が出たときくらいにしかコレは来ないのもあり、コレはなかなかつらかった。まさに9月の手足口病のとき以来の頭痛発生。

だけど歩くのも困難な、嘔吐するほどの激しい偏頭痛が起きるとか書いてあったページもあったものの、自分はそこまでのレベルにはいかず。コレはまあまあ助かったところ。

 

でもこんなのが起こったのは初めてだし、脳障害の可能性ありとか見てしまうとさすがに医者には行くべきかと思ったので、金曜は半休を取って生まれて初めて近所にある脳神経外科クリニックなるところに足を運んだ。そもそもこの診療科目名が威圧感ありますよね。

で、関東地方って金曜雪だったじゃないですか。医者の建物の中がかなり暖房が効いていて軽くヒートショックになった。入るなり「血圧測ってください」と言われたんだが、血圧がかなり高めに出てしまった。ただでさえ自分は血圧高い方なのでコレって医者から変な目で見られないかと思った。

 

医者はウチの課長にそっくりなビジュアルの御仁で、自分は病院にそもそもいたんだっけ?…


…なんて本気で思ったらいよいよ重症ですよね。

でまあ予想通りというか、初回の閃輝暗点の発症ということでMRIを受けるべき、となった。脳外科や神経内科での用途だと、脳内の状態を詳細に把握するやつですね。自分は今までCTは経験あるもののMRIは初めてだった。


機器はヨーロッパ製、最新鋭の機種だそうで、このカタログが診察室にも待合室にも張り出されてたことからこの医者のご自慢のモノってのがよく伝わった。

金属をつけると吸い寄せられてしまうので、検査着に着替えての受診。お好きな自然風景の画面とBGMを選んで、ヘッドセットを装着の上動かないで、そして寝落ちしないで受診くださいとのこと。所要時間20分ほど。

でもこのMRIってバリウムほどではないものの、結構大変ですね。ものスゴクデカイ、そして不快なタイプの騒音がガーガーバリバリ頭上で鳴り響く。BGMがかすむかすむ。子供でコレを受けるのを余儀なくされるんだと地獄そのものだと思う。ウルサイし動けないしそこそこ長いし、まさにMRI(無理)ってやつだろう。少なくともウチの娘は今後ともどうぞご健康でと思わずにはいられない。

 

で、検査後結構待たされてから課長…もとい医者の診察に戻る。

結果。

 

…。

 

異常なしとのこと。

一安心ですね。十中八九大丈夫だろうとは思ってはいたものの、万一のことがあると今後QOLが一変してガタガタに…だとかなりかねないところですからね、この診療科目では。

自分の脳の中身だとか脳血管をかなりリアルな形で映し出していただいた。脳血管なんて見るのは初めて。この状態を生涯保っていきたいモノですね。

で、そこで初耳だった話として、自分は50人中1人といわれる体質で、クモ膜嚢胞なんだそう。自分の場合先天的に後頭部が本来カラなところを髄液で満たされているとのこと。

幼い頃から普通に暮らしてきて何もなかった以上、コレが悪さをすることは考えられないそうだが、後で調べてみると事故やボクシング等の格闘技(やらないが)が原因で硬膜下血腫に結び付きやすい体質ではあるらしい。

まあ事件事故には気を付けないといけませんね、と考えるしかない。

 

ところで、この医者はかなりいい医者でとても丁寧に説明してくれて信頼感が持てた。どこぞやのそっくりさんとは大違いで。受付もどこかの企業の受付のような感じでここもまた丁寧に接してくれた。

MRIの機器が1機しかなく待たされる(自分の前に1人、後にも2人待ちがいたっぽい)ところではあるが、恐らくあの機器で今の技術上検査時の居住性には限界があるんだろうと思われるし、来たるべき次なる脳ドックのときもあそこで是非お世話になりたいと思える医者だった。コレは閃輝暗点に一度ならないとわからなかった発見だった。

 

でも医者曰く、今後コレをきっかけにもしかすると偏頭痛とのお付き合いが始まるかもというところでもあるらしい。それはちょっと困りますねぇ。

何かの間違いでこのコラムをご覧の偏頭痛持ちの皆様、コレで治ったっていう情報ってありますかね…

 

…といいたいところだが、そんなの書くとイタズラフォローで有象無象の何かを紹介するわけのわからぬ運営者からのペタペタがくるのは間違いなしなので、特にコレについては求めません。そしてそーいうペタペタは容赦なく斬り捨てるつもりでおりますので、あしからず。