ご覧いただきありがとうございます!
前回からだいぶ時間が経ち、先週末はみるみる暖かくなりました。
それが今週は一気にまた寒さが戻り・・・。
今週はパイを焼いておこうと思い作ったのが↑です。
寒い方がパイが作りやすいからです。
「アメリカンパイ生地」と勝手に呼んでますが、どういうものかといいますと・・・。
ショートニングを一部使用したパイ生地
バターだけでパイ生地をするとサクッ、ホロッ、パリパリ生地。
ショートニングを使用するとサックリホロッ、となります。
薄いパイ生地がパラパラと崩れる感じはありませんが、もっとしっかりしたパイ生地がホロッと崩れる感じ。
これがショートニングでないと出せない感じです。
パイ生地が厚く見えますが、重い感じはまったくなく、ホロッ・・・となります。
気になる人も多いショートニングですが、私は富澤商店のトランス脂肪酸フリーのものを使用しました。
この生地に合うのが生のりんごのフィリング
ザラッとしたオーガニックシュガーをまぶしただけの生のりんごを入れます。
甘さは極力控えめ。
ここで煮りんごを入れてしまうと甘すぎなのと、パイ生地との相性がちょっと違ってくると思います。
生のりんごを7~8ミリ厚さに刻んで砂糖をまぶしておくことで水分が出ます。
その水分を捨て、敷き込んだパイ生地に直接りんごを重ね入れていきます。
焼いているうちに少しりんごに火が入るけれど、生のサクっとした感じが残るのですが、それがこのパイ生地とぴったりで美味しいです。
アメリカのホームメイドアップルパイ風(・・・だと思う笑)。
ただ、本場はもっとずっと甘いでしょう・・・。
りんご自体にコーンスターチをまぶしてトロッと感を出したりもするそうですよ。
私は粉っぽくなりそうなので止めておきました。
極力水分の少ない品種を
まだあったの?!と言われそうですが、はい、冷蔵保存してました。
なんと年末に購入したもの。
長期保存が可能な品種で、私はキッチンペーパーにくるみビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保管していました。
が・・・、全くボケずに新鮮なままです。
すごい貯蔵性・・・。
紅玉などでもいいと思います。
グラニースミスで作りましたが今回もおいしくできました!
夕方作り始め、パイ生地を2時間寝かせたので焼き上がりが夜。
写真がちょっと暗めですが、こんな感じです↑
パイ生地がアメリカンビスケット風の仕上がり。
このさっくり感がまたおいしいのです。
下の生地がりんごの水分を少し吸ってしっとりしていますが、べたつきはまったくありません。
生地がべたつかない秘密は・・・
水分の代わりにウォッカを使っています。
大した量ではありませんが、ウォッカなのでアルコール度高し!笑
ところが焼いている時にアルコール分は飛んでしまいます。
水の代わりに使ってパイ生地を仕込み、あとは蒸発させて水分をできるだけ飛ばすというしくみ。
ウォッカは無味無臭なのでまったく問題なしです。
とにかく水分を極力パイに残らせないように作っていけばOK。
このパイ、冷めても美味しいです。
そのままでもいいのですが、パイ自体甘さがかなり控えめです。
フィリングがほとんど甘くないところも気に入っています。
食べる時に脂肪分の低い生クリームを泡立てずにそのままかけたり添えたりするとさらにコクが出ます。
パイ生地の失敗が少ない
・・・というか、ほぼ失敗なくできると思います。
バターのパイだとどうしても「ダレて」くるのですが、ショートニングを配合すると生地の扱いが断然ラク。
麺棒で伸ばすのもラクです。
こんな細工をする気持ちの余裕も生まれます笑
フードプロセッサさえあればかなり簡単です。
アメリカン・アップルパイ レシピ
<材料> 直径23cmパイ皿
・りんご 厚さ7ミリくらいの一口サイズにカットしたもの 420~450g
・キビ砂糖(粒子の粗いザラメ状のもの) 大さじ2位
・薄力粉 120g
・強力粉 120g
・キビ砂糖 大さじ1
・塩 小さじ1/2
・バター 80g(2cm角にカット)
・ショートニング 60g
・ウォッカ 40~45ml
・シナモン(好みで)
・卵(仕上げに塗る分少量)
・キビ砂糖(粒子の粗いザラメ状のもの) 仕上げに振りかける分 大さじ2位
<下準備>
・りんごにキビ砂糖大さじ2位をかけて全体にまぶしておく。
最低でも1時間程度は置いておきます。
<作り方>
①強力粉と薄力粉、キビ砂糖、塩をフードプロセッサのパルスで軽く混ぜます。
②冷たいバターと適当な大きさにしたショートニングを加え、パルスで細かくしていきます。
③粉と油脂がざっと混ざったらウォッカを少し加えてはパルス、という感じで繰り返します。
(必ずパルスを繰り返してください。一気に混ぜ続けるとお団子になってしまいます)
④だいたいひとまとまりになったら台に出し、スケッパーでざっとまとめて半分にします。
⑤手のひらで軽くつぶし、スケッパーで真ん中をカットして重ねる、というのを4回。
これをもうひとつの生地も同じようにし、ラップにくるんで冷蔵庫で2時間程度休ませます。
⑥パイ皿に敷く生地を伸ばします。
麺棒で伸ばしては裏返し、を繰り返しながらパイ皿より少し大きめに伸ばします。
台にくっつくようなら適度に打ち粉(薄力粉)をしてください。
麺棒に巻き取ったパイ生地をパイ皿に敷いて周囲の余分をカットします。
⑦上に載せるパイ生地も同じように伸ばします。
同じように円形でもいいし、写真のようにリボン状にカットしても!
⑧パイ生地を敷いたパイ皿に、カットしておいたりんごを重ね入れます。
ザルに通し水気を切って入れてください。
ここで好みでシナモンをりんごに振ってもいいと思います。
⑨上のパイ生地を載せ、余分をカットし卵黄をまんべんなく塗ります。
写真は断ち落とした生地を伸ばして周囲にぐるっと重ねています。
あとはフォークで周囲をしっかりとプレス。
もし、リボン状ではない場合、蒸気が抜けるようにところどころ切れ目を入れてください。
⑩卵黄を塗ったあとザラメ状のキビ砂糖をたっぷりめにふりかけて焼いていきます。
200℃で30分、180℃にして15分程度焼きます。
サックリしたパイ生地としっとりしたりんごのハーモニーを楽しんでくださいね!
冷めてもおいしいし、甘さも控えめなので翌日の朝食にもいいかもしれません!