新大統領が偉大なアメリカの回復を叫ぶ見識を疑う | 白鳥と猫とわたし

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 アメリカの新大統領は、歯に衣着せぬ言動で、国内外に波紋を呼んでいます。本来、大国のリーダーは、むやみに世の中を動揺させることがないように、発言には十分な注意を払うことが求められます。

 

 しかし、承知のとおり、彼が誕生するにあたっては、常識をくつがえすパフォーマンスに徹してきた結果なので、期待できないことかもしれません。むしろ、世論をあおることで、特異な存在感を示すこととよくわかっているので、なかば意図的に表現しているとも思われます。

 

 したがって、現実の重要な立場についたからといって、良識を発揮することは期待できないのかもしれません。もちろん、彼のなかでは、自身の主張は正当なもので、多数の国民に支持されたからこそ、自分が選ばれたのだと自負しているでしょう。

 

 たしかに、彼にはゆらぎない信念があって、一貫した主張をしているのでしょうが、その見識を疑わざるを得ないところが少なくありません。彼がアメリカファーストを掲げて、自国民の利益を拡大する方針で政策を推進するというのは、ある意味、妥当なことでしょう。ところが、一方で、かつての偉大なアメリカを取り戻すといった発言には、違和感を覚えます。

 

 それは言葉のあやかもしれませんが、自ら偉大な国として自負し、世界からも認められるには、現代においては、グローバルな視点を切り離すことはできません。彼の内向きの方針からすれば、偉大なアメリカというのは、まるで昔の帝国主義時代の弱肉強食のニュアンスを感じずにはいられません。

 

 彼の恐怖を感じさせるような移民対策や、協調とか融和を軽んじるような政治や経済に対する取り組み姿勢には、とても世界が敬意を示すものではありません。むしろ、要注意人物が権勢を握る国家として、真に信頼関係持つことはできないでしょう。

 

 もうパフォーマンスではなく、真摯に執政する役目をまっとうするにあたって、偉大なアメリカをめざすというのであれば、その見識を疑われない、行動と姿勢に改める必要があるのではないでしょうか。依然、世界に大きな影響を与える大国のリーダーとして、賢明な行動が切に求められるものです。

 

 グローバル化がかならずしも人々に幸福をもたらすものではないでしょう。それは、今の現実が物語っているかもしれません。けれど、世界は明らかに小さくなって、おたがいに無干渉では成り立ちません。それは、多くの歴史を踏まえ、人間の社会が成熟して、現在に至っているものです。

 

 国のリーダーとなるべきは、より広い視野で、良識を失わず、世界の平和と幸福にのっとって、信頼関係を築くことが偉大な国と敬意を払われることになるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

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