白子ポンズ。 | すいかの歌舞伎町フル盛り日記

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ホストに通っているうちに、ついついどうでもいいことを調査・研究してしまうすいかです。



これは数年前に歌舞伎町でおきたことを書き残したわたしの日記です。

お恥ずかしながら全て実話ですが、もう時効よね?ww

『m』で再会したマイクは、ただの陽気なアメリカ人だった。
わたしは神谷町の『B』というベルギービール専門店で知り合ったマイクと先週再会してから、何となくメールを往復させていた。
全部の食べ物の中で、《白子ポンズ》が一番好きだというマイクに
「じゃあ、今度、一緒に白子ポンズ食べに行こうねー」
と言った90%は社交辞令だった。

個人投資家であるマイクから、ホームパーティに呼ばれるようにつないでおくようにという指示がりんごちゃんからあった。
○○ヒルズに住むマイクのホームパーティーには、70人以上もの来客があるのだそうだ。
だいたい普通の家にその人数は入れない。
確かに広がりはありそうだ。

わたしは陽気なアメリカ人マイクの白子ポンズの誘いを簡単にOKした。
「二人っきりになったら、急に口説かれたりしてねー」
りんごちゃんがそう言っても、わたしを口説くマイクはあまり想像できなかった。
ただ、日本在住2年で、相当日本語を使いこなすマイク。
その日本語は、絶対に日本人女性に習ったものだろうと推測できた。
時間もお金もある独身白人なのだから、それなりに遊んでいておかしくない。

わたしはその対決の場をホームに持ってくることにした。
新宿にはあまり来ないというマイクだが、わたしの家が近いだろうと気遣いを見せアルタ前で待ち合わせした。
昨日も行ってしまったので若干悩んだが、チャーハンに予告していたこともあり、『M』に向かった。
「いやーちょっと、外人を白子ポンズを食べに連れて行かなきゃいけないんだけどねー」
と2日前から予告して、いい白子を仕入れておくように頼んでおいた。
『M』なら口説かれても大丈夫。という気持ちもあった。

狭い個室にデカいマイクが苦しそうに入った。
自分で注文すると、どうも昨日と同じメニューになりがちである。
それでもマイクは呆れるほど食べられないものがなく、何でもいいと言った。
白子ポンズのほかに、レバ刺し、おから、茄子の煮浸し、塩ぎんなん・・・
マイクはひとつひとつ、目をつぶって
「はぁーっ」
とコメカミに力を入れて
「おいしい」
と噛みしめた。
とくに白子ポンズは
「It's so creamy !!」
を連発しながら目を瞑った。
「このお店、何もかもおいしい!すいか!素晴らしいお店を紹介してくれた!M??」
マイクはショップカードを見ながら店名を発音した。
「What meaning ?ドンナイミ?」
「うんとね、Five tastes blooming.かなー」
「おー。それはすごくいいナマエ」

わたしたちは友好的に話し続け、マイクは生ビール2杯の後に飲んだ《田酒》をとても気に入った。
わたしは《影虎》を飲みつつ、マイクが日本でどんな生活をしているのか、を聞いた。
チャーハンからお店に電話があって、サービスで白子ポンズをもうひとつ出してくれて
《白子ポンズ、もうひとつ出すね》
とメールが来た。
彼はきのう、酷く体調を崩していた。
今日もチャーハンは、あまり回復してはいないはずだ。
『M』に来ているとは言え、わたしがチャーハンのところに3日も顔を見せないことをどう思っているのだろうか。
最後に《M丼》食べさせると、マイクは本当に感動してしまった。
「これは、本当にすごい!」
ってか、これをおいしいと思うアメリカ人の方がすごいかもですよ。マイク。

結局11時頃までいてお店を出る。
チーフは外国人に料理を褒められてとてもご機嫌であった。
自ら、次回はメニューにない《白子天ぷら》を作るとマイクに言った。
一応半額出そうとしてみるが、当たり前のように奢ってくれてホッとする。
マイクがバーに行こうと言うので、『HALF TIME』まで歩く。
お店は混んでいて、わたしたちはスタンディングの席に通される。
ボンベイトニックで乾杯。

すぐにテーブル席が空いて、案内されそうになるが、マイクが断る。
外国人ってばスタンディング好きねー。
と簡単に考えて、スタンディングに付き合うことにした判断が間違っていた。
いいペースで飲み続けるマイクは、急に色恋モード全開だった。
腰に手を回されたかと思うと、それが両手になり、立ったまま後ろから抱きつかれている状態になった。
これはいかんと思い、体の角度を変える。
すると、わたしの左頬に顔をくっつけてきた。
やっぱりマイクは不良外人だった。
そこで怒って帰ったり、殴ったりするのはわたしのキャラではないので、適当に流しながら、マイクと話し続ける。
途中、ここの常連らしい元国鉄職員のおじいさんが話しかけて来るが、わたしを米兵に魂を売った女扱いして笑えた。

最終的には耳や頬や首にキスされまくるが、とりあえず唇だけは死守して帰宅。
「You're so beautiful」
とかいんちきなことを言われると、鼻で笑ってしまうのでやめてほしい。
途中、心配したりんごちゃんから
《帰りなさい。電話してあげようか?》
メールが来る。
わたしもそこそこババァなので、この程度の不良外人ひとり捻れないようではいかんなと思い、友好的に別れる。

《マイクがお料理全部おいしいって、感動してたよー》
とチャーハンにメールしたところ、
《え?!感動してた???嬉しいなぁ》
と素直に喜んでいたので、
《風邪は大丈夫?今帰ったけど、口説かれて参ったよー》
とメールして眠る。
夜中に何度もチャーハンから着信があるが、全く気付かず爆睡。