※『C』同窓会。2の続き
鏡月のボトルと氷。ペットボトルのままのお茶。瓶ビール。
わたしたちは乾杯した。
『C』を辞めて『Sで働くカラアゲくん、シュークリームくん、かりんとうくん。
元『C』の柏餅くん。
現『C』のタコスくん。
『C』を辞めて『Y』にいるシナボンちゃんも合流した。
『S』の仮店舗のビルは『Y』と同じビルにあり、シナボンちゃんは『S』によく顔を出して、何となくヘルプしながらサボったりしているようだった。
タコスくんは
「今日、体入なんで、よろしくお願いします」
とギャグを言っていたが、『C』の会長さえ許せば本当に移りたいと思っているみたいだった。
ま、許されないでしょうね。
移籍金積んだらわかんないけど。
シナボンちゃんは『C』に居た時よりずっとホストっぽいかんじになっていて、
「この間、初回に行こうと思ったのに、休んでたでしょう!」
と責めると、
「来てくださいよ。初回、おごりますよ」
といつものヘンな声で言っていた。
意外な展開の飲みに突入して、わたしたちは何だかとても楽しくなった。
こんな種類の飲みはしたことがなかった。
照明はフルで点いていたが、そんなことは全然関係なかった。
カラアゲくんは、適当におつまみも用意してくれた。
30分程度の予定で『C』を抜けてきたY力くんは、全然お店に戻る気配がなかった。
そしてみんなで口々に
「おもしろいねーこんなことになるなんて、想像してなかったねー」
と言い合った。
何度か連絡をくれていたメロン嬢から電話があって、
「ヘンな飲み会してるけど、おもしろいよー。『C』の同窓会みたいになってるけど。よかったら一瞬来れば?」
と呼んだら、本当に来た。
でも、本当に飲み会なので、彼氏に《他店に行ったんじゃないか》と疑われがちな彼女も安心してしまうぐらいの緩さだった。
彼女は1時間半ぐらいいたが、結局彼氏に呼ばれて行ってしまった。
5時半になって照明が落ちて、少しずつ、お客さんが入ってきた。
営業開始。
「今日お茶かも」
と言っていたシュークリームくんにも次々とお客さんが来て、忙しそうだった。
わたしは、誰かを指名しなきゃいけない展開にならなくて、ホッとした。
それから、
「ショコラさん来ないかなぁ・・」
みたいな話になって、電話をして聞いてみた。
今彼がゴディバという名前で働いている六本木のお店は、確か5時とか、5時半に終わるはずだった。
ゴディバくんも来ることになって、みんな喜んでまた盛り上がった。
気付いたら、シナボンちゃんはほかの席でヘルプをしていて、『S』の従業員のようだった。
つづく