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貴方はおもむろに歌いはじめた…。
いつも私に聴かせてくれた歌、だけど まるで初めて聴くメロディーのようね。
「きれい…」
それは、日々の忙しさのなかで 忘れ去っていた風景だった。
月がやさしく照らし出す 美しい街で暮らしていたこと、
傍でいつも誰かが見てくれていたこと、
――何も、私は今まで感じようともしなかったんだ…。
やがて完全に日が沈むと、
満月がネオンに負けないくらいに輝きはじめた。
東京の街が見おろせる絶景スポットだった。
「街が、動いている…」 私は思わずつぶやいた。
夕暮れせまるこの静かな一時、ビルや、目に見えない人たちの呼吸が聞こえてきそうだ。
やがて、住宅地の少ない 静かな場所にたどり着いた。
「着いたよ。」
ヘルメットをはずし、奴の指差す方を見ると そこは…