..::カクテル・マーメイド::..都会に棲む人魚たち -3ページ目

それとも

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貴方のせい?

背中越しに歌を聴きながら

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私は昨日マスターが作ってくれたカクテルを注文した。

同じものなのに、昨日とは全く味が違う…。私が観客の熱を 少し貰った性かしら。

貴方は変わらない

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一曲目は、路上で話してる時 バカみたいにテンションが上がると歌いだす、アップテンポの曲。

ライトに照らされて歌うその姿は、とても素敵だった。


――貴方はどんな時も、変わらないのね。

どんな場所であっても、心揺さぶられる歌声は変わらない…。

そして…

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我孫子健二"アビケン"の、今夜のシークレットライブが始まった。


昨日訪れた静かなバーは 一転、ライブを待ち焦がれていた大勢のファンの熱気で溢れている。

ライブ開始のビートが鳴り出し、私の胸も高まってゆく…。

たった一人のためのステージ

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少しかすれた その小さな声は、ピュアなカクテルの様に、心に染み入るようだった。

貴方はこの街の人たちを、ずっと歌で支え続けていたんだね。