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ページを開いた向こう側

声フェチでゲーマーで活字中毒な大学生が
読書の記録だったり
ゲームの感想だったり
考えてることだったりを
つらつらと書き連ねていきます。
乙女ゲーム、一般ゲーム、ソーシャルゲームなんでもかんでもやるので、雑多な内容になると思われます。

ほんの偶然で手に取った作品だったのですが、すごくよかった。

私は図書館のお手伝いをさせて頂いているので、書架を眺める時間は人よりずっと長い。そのおかげでいろんな本に出会えます。

この作品を手に取った理由は、表紙の美しさから。単純な理由です。

表紙の、花に溺れるかのように埋もれている女性の視線。
裏表紙のらんちゅう。
タイトル「恋地獄」

なんとも背徳的な雰囲気が漂っていて引き寄せられました。

全体を通して性にまつわる描写が多いにも関わらず、淡々としている。そんな印象の作品です。

作品に詰められている要素はセックスだったり、愛憎だったり。そのはずなのにとてと静かに描写されているように思います。

それは「見える女」と「見えない女」の静かで客観的な感じのする独白で構成されているからなのでしょうか。固有名詞をあまり使わず、男、女、と表現しているし、おそらくこの印象は作者が意図して作ったものなんでしょう。

恋することは地獄に落ちることである。

そう語っているはずなのに、苦しさはなく、ぼうっと「あぁ、そんな感じ」と思ってしまう。

キャラクターそれぞれが抱いている感情はとても激しい物なのに、どこか遠くて、でも伝わってこないわけじゃなくとても納得させられる。

不思議でした。とても面白い一冊でした。