こんにちは。
不動産鑑定士成田です。
【昨日、事業再生実務家協会の勉強会「J-REIT再編~投資法人の仕組みと再編の基礎知識」に出席しました】
私自身、某REITの投資委員会のアドバイザーを務めていることもあり、関連も深いので参加しました。
昨今のJ-REITの苦境―時価総額の縮小(投資口価格の下落)、増資困難、新規上場ストップ、借換えや投資法人債の償還問題など―を背景に、日銀による投資法人債の適格担保化や官民一体の不動産市場安定化ファンド設立など様々な支援策がとられてきています。
その一環で当初あまり想定されていなかったと思われる合併を促進するための税務面などの措置もとられてきています。
アドバンス・レジデンス投資法人(ADR)と日本レジデンシャル投資法人(NRI)との合併基本合意に加え、破綻したニューシティレジデンス投資法人(NCR)とビ・ライフ投資法人との合併も現実味を帯びてきています。
合併には規模拡大のメリット(コスト削減等に加え、ロットが大きくなることにより海外機関投資家等の資金を呼び込みやすくなる)に加え、負の暖簾の活用による資産の組み換え効果も期待できます。
先行事例が上手くいけば再編が続く可能性もありますね。