なかなか賛否両論はあるみたいだけど、
色んな要素に衝撃を受けた
というのも、2019年のマーベルシリーズは
世界の最先端をいってるからだ
特にこの映画は、『キャプテン・マーベル』でも行われていたような
記憶喪失、過去の回想(フラッシュバック)、自分探し
というものを軸にしている
また、感情と理性のどちらが大切か
感情は必要なのか?という西洋合理主義へのアンチテーゼ
も盛り込まれている点が同じ
ちなみに日本は、情緒と上下関係の国であり
感情と理性、どちらも突き抜けてるわけでなく緩やかだが
西洋ではスタートレックのスポックなど、この問題は根深い
『キャプテン・マーベル』で、感情は乗り越えるもの
だったが、今回はそこに一応の解答(感情=愛情も必要)
なものとして着地している
数々のバトルの末、エンドシーンは少しあいまいで
その分爽快感はそれほどないが、後味は悪くない
何よりX-MENは、故スタン・リーによる名作コミックシリーズで
マイノリティを主軸にした作品郡
映画化も7作目で、そのどれもクオリティが高い
最近は後から出てきたアベンジャーズシリーズと、比較されたりもするが
スター軍団のアベンジャーズよりも、断然X-MEN派
衝撃のオープニングから、宇宙空間へと飛ばしていく前半
家族を失ったジーン・グレイが、ダークサイドに飲み込まれ
仲間も失ってゆくが、それをチームワークで救おうとするX-MEN
お決まりだが、スピーディーで見ていて興奮冷めやらない
敵味方が入り乱れる総力戦
その中で、他者(敵・侵入者・エイリアン)とは何か?
などアメリカ的な事柄を、エンタメで考えさせられるのも
このシリーズの醍醐味だろう
特に今回の注目美女ヴィラン(敵)は
ジェシカ・チャンスティンで、他にもスターが出てる
が、一人をスター扱いしないのがX-MENのよさ
音楽は、ダークナイト3部作や『ブレードランナー2049』を手掛けたハンス・ジマー
シリーズ初参入ながら、低音の活用などが効果的に盛り上げ
個人的にかなり好きだ
また、これまで「X-MEN」シリーズや「デッドプール」「LOGAN ローガン」など
製作や脚
本を務めてきたサイモン・キンバーグが初監督
20世紀フォックスでは最後のX-MENらしい
次からはディズニーがリブートするX-MENに期待だが
アベンジャーズに合流するというウワサもある
多様性を標榜するハリウッドにおいて、
大切にしてほしい、リベラルの旗手的なシリーズ作品
★★★★★

