カウンセリングオフィス・フロンティア公認心理師の小島俊久です。
7月も中旬、関西も間もなく梅雨明けでしょうか。これから暑い夏が本格化しますので熱中症には気をつけてください。
俳優がつける仮面を指すペルソナは、単に人格、人を指す言葉としても用いられます。
ユング心理学では社会的なパーソナリティを表に現れた仮面=ペルソナと言います。
小難しい心理学の定義は置いて、平易な意味で私たちは外面(外ヅラ)を保って生きているということでしょう。
カウンセリングに来所される方々の中には、その外面と本当の自分との違いがしんどくて仕方ない方がおられます。
カウンセリングはそのペルソナを外し、解放される時間、自由でありのままでいる時間などと称されます。
クライエントがそのように自由に居れる為にカウンセラーは受容的に関わり、共感的でその人のより深いところを理解しようとする姿勢を学び、トレーニングするのです。
その上で敢えて言うなら、人は様々な経験を通してとても複合的な存在ですから、その様に関われば直ぐクライエントはペルソナを外してくれる訳ではありません。
傷の深さや耐えた長さ、どの様に支配や抑圧されたかなどで人の心が解放に要する時間は異なります。
ペルソナを服に喩えるなら何枚か重ね着をしています。
コートや上着のアウターペルソナを脱いでも、まだその下にインナーペルソナを羽織っていたりします。
やっと本心が言えた、も、言えたその後だからこそ自分が抑圧して意識化されていなかった更なる本心と出会うのです。
コートやジャケットなどアウターを脱いだらその下にシャツやセーターなどインナー着ていたことが分かり、それも脱いでもまだアンダーウェアを纏っている。
そう易々と裸にはなれないし、なるわけにはいかない。
外はとても冷たく厳しかったのか又は深く傷ついた心を隠す為なのか、上着をきつく羽織ったまま脱げない、脱ごうとしない。そんなところからカウンセリングが始まることがあります。
世間的体裁や自分を否定されたくない防衛から、本心を隠し、表面化した問題を理屈のみで解決しようとするのは、喩えると制服を着ていると言えます。
制服の自分が落ち着く。でもよく見たらサイズがもう合っていないので、とてもきついのだけど。
様々なペルソナがあり、しかしそれはここまで生きる為には必要だった。
ペルソナの下にどんなインナーペルソナがあるのかを知ることは「自分を知る」必須の過程でもあります。
暑い夏なので、服装と動揺に心も薄着になればいいのですが。。でも、心は極寒だったりしているのです。
ではまた。
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