フロンティアの小島です。
長い暗闇と感じていた状態に光が射し始めた時、これまで自分が歩んできた道を振り返ることができます。
真っ暗な中なら振り返っても、何も見えなかったでしょう。
過去~現在~未来が暗い闇なら、今どこにいるかすらわからない。時間も空間も感じられない、人がいるのかいないのかも分からない。いや、自分自身が見えない。
光が射さない状態とはそんな状態だったのでしょうか。
光は前方に見えてくる。
それがほんのわずかでも、うっすらと周囲が見えてくる。
まず、自分が確認できる。
履いていたのは白いスニーカーだったんだ。
周囲を見ると、斜め後ろに大切な人がこちらを心配げに見ていたことが気づかれる。
そして、勇気をもって後ろを振り返ると、真っ暗で見えなかった過去の自分が見える。でも、あの自分は、まだ暗闇にいて何も見えていないのだと語る。もっと向こうにいる自分は、暗闇を恐れ息を潜めている。さらに向こうの自分は、氷に閉ざされ冷たくなっている。
自分を振り返り回想する。
回想する力が付いたのは、光が見えてきた証だろう。
前方から射す希望の灯りは、私の前を照らすだけではなく、私の後ろも明るくした。
クライエントの言葉は意味深い。
すると、暗闇でしかないと思っていた自分の人生は、ただ、灯す光が足りなかっただけだとわかってくる。
希望が生まれ希望を持つことは、未来と現在(今)だけでなく変わらないと思っていた過去が違って見えてくる。
私たちの内側では、過去、今、未来と断片化など出来ない。繋がり一体となって刻々と存在し続ける。
セッションを通して、このようなことを感じつつ、講座で「解決志向アプローチ」について講義しました。
ここでいう解決は、「問題解決」のことではなく「新しい何かを構築すること」だと伝えます。新たな何かが構築されるなら、元々問題と思われたことは解決しているものです。
抱えている問題が解決したから光が射すというより、光が射したから問題が解決したのでしょう。
暗闇に光がさすようになった要因は、意外なところからだったりすることも日々のセッションから経験します。
カウンセリング&コンサルティング フロンティア
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