9時ちょうどに近鉄名古屋駅を出発したひのとりは、三重奈良両県の県境の山間部を越え、大和八木駅には10時37分の到着。先ほどの津駅からは1時間弱で、ここでもそれなりの乗降がありました。終点の大阪難波駅までは残り30分あまり。ここから先は基本的に市街地の中を進み、車窓もそれまでとは一変し、都会的なものに変わっていきます。

 

進むにつれて建物の密度も高くなり、大阪環状線と接続する鶴橋駅を過ぎたところで列車は地下へと潜入。そして終点大阪難波駅には、定刻の11時09分に到着しました。

 

 

 

およそ2時間のひのとりの旅、これにて終了ですが、じゅうぶんに満喫できました。この『2時間』というのが、長くもなく短くもなく絶妙ですよね。3度めはいつになるか・・・ 次は絶対プレミアムシートにしようと思います。

 

 

さて、『プチリッチ』をテーマにした今回の旅。続いては南海特急サザン和歌山市駅を目指すわけですが、もちろん普通車ではなく2列シートが並ぶ指定席を利用します。といってもその料金は\520。これでwi-fiやコンセント完備というのはかなりオトクといえるでしょう。

 

・・・とその前に、時間的にだいぶ余裕があるので、まずは壮観な南海難波駅駅舎を撮影。

 

 

 

大手百貨店の高島屋大阪店が入居し、国の登録有形文化財にも指定されている駅舎の存在感は圧巻で、個人的には東京駅丸の内駅舎と双璧をなすとさえ思っています。これを間近で見るのもひのとり同様2回目かな? その素晴らしさにしばし見惚れてしまいました。

 

 

その後はきっぷ売り場へ行き、件の指定券と『とくしま好きっぷ』なるきっぷを購入。指定券は予定より1本早い11時50分発のものにしました。出発直前だったにもかかわらず、車内はガラガラの様子。とりあえず先頭車両の最前列の座席を確保し、可能であれば前面展望など楽しめればと思います。

 

そして忘れちゃいけないとくしま好きっぷ。これは\2,500で和歌山港駅までの運賃と、その先の南海フェリー(和歌山港徳島港間)がセットになった大変オトクな割引乗車券。ちなみに南海フェリーの通常運賃は\2,500となっています。・・・ん? ということは、難波駅から和歌山港駅は実質タダで行けるってこと? 前々から一応このきっぷの存在は知っていましたが、改めてその効力を前にすると、その太っ腹具合に驚かされますね。これを思えば、\520の課金など安いものです。

 

南海難波駅は、9面8線の設備を持つ大ターミナル。国内でも阪急大阪梅田駅(10面9線)に次ぎ、第2位の規模を誇っています。

 

そのホームに上がると、これから乗る11時50分発の特急はすでに入線済み。

 

 

 

後方の普通車はごく一般的な車両ですが、前よりの指定席車はなかなかに凝ったデザインで、旅の気分も一層高まってきます。

 

 

 

側面にあしらわれたロゴもカッコイイですよね。

 

駅名標を撮影した後は、指定した席に落ち着き発車を待ちます。

 

 

これから和歌山市駅までのおよそ1時間。普段なかなか乗る機会のない南海特急を、しっかり楽しみたいと思います。