比立内駅でマラソン参加者たちが下車し、車内にはようやく平穏が訪れます。残ったのは4、5人ほどでしょうか。おそらくはこれが本来の姿かと思います。

 

基本的には平日に行動する私は、旅先でこうしたイベントや行事に遭遇することはほとんどありません。強いていえば遠足や修学旅行にかち合うくらいでしょうか。友人や家族と一緒であればともかく、1人で行動する限りは、やはり平日の方が何かと都合がいいなと改めて思いました。

 

終点が近づいても特に乗客が増えることもなく、ほぼ定刻通りに角館駅に到着。新幹線には無事間に合いそうでひと安心です。

 

 

 

 

これで全長94.2kmにも及ぶ秋田内陸縦貫鉄道を完乗したわけですが、鷹巣駅でもらった無料乗車券は果たして使えるのか? 半信半疑で駅員さんに差し出すと、すんなりと改札を通らせてくれました。本来であれば\1,700かかるところを無料だったわけで、大いに得をしたことになりますが、あの混雑を考えるとどうもスッキリしません。差し引きプラマイゼロ? いや、それでもマイナスの方が大きかったように思います。まぁこんなことは滅多にないでしょう。いい経験をしたと気持ちを切り替えることにしておきます。

 

なんてことを考え、新幹線到着までのわずかな待ち時間を使って改札を出ます。

 

こちらは内陸線角館駅の駅舎。

 

 

こじんまりとした簡素なもので、隣接して建つJR側の駅舎との対比が際立ちますね。

 

 

駅前はこんな感じ。

 

 

歴史的な街並みや武家屋敷などがあり、『みちのくの小京都』とも称される角館ではあるものの、駅前に限ってみればそうした雰囲気はあまりなく、ごくごく普通の田舎の駅といった感じ。例によって素通りする形ですが、ここも『いつか来たい街リスト』に入れておくことにしましょうw

 

構内に戻り、こまち1号の到着を待ちます。

 

 

ここまで乗ってきた内陸線の車両がまだ停まっていますね。

 

 

 

しばらくすると、こまち1号が入線してきました。

 

アプリの事前情報によると、踏切点検の影響で遅れが生じる可能性ありということでしたが、ほぼ定刻の到着。これに乗り、秋田駅へ向かいます。

 

そして定刻の10時24分に、1日ぶりの秋田駅に到着。

 

 

それにしても、いつ見てもカッコいいデザイン。私以外にも撮影している人が何人もいました。同業者だけではなく、普通の旅行者も次から次へ写真を撮っていきます。単純に、誰が見てもカッコいいと思えるデザインですよね。

 

 

新潟行きのいなほ8号に乗り継ぐため、ホームを移動します。

 

 

 

青一色にカラーリングされた車両は、常磐線特急フレッシュひたちとして活躍したE653系という形式。ちょっと記憶が定かではありませんが、この車両に乗るのは初めてのような気がします。

 

昨日購入しておいた指定席に座り、発車を待ちます。もちろん進行方向右側で、この時間であれば、西日に悩まされることはないハズで、新潟駅までのおよそ3時間半、思う存分日本海を中心に車窓を楽しめるかと思います。