富山発6時27分の金沢行き普通列車に乗り、高岡駅には6時45分の到着。ここから分岐するJR西日本の2路線(城端線氷見線)を完乗すべく、多くの通勤通学客と共に下車します。

 

目指すは城端線乗り場。富山駅から高岡駅まではあいの風とやま鉄道、そして城端線JR西日本と、管轄会社が違うこともあり当然中間改札などがあるかと思っていましたが、跨線橋を渡るのみであっさり発着ホームへ行くことができました。

 

う~ん、ちょっと拍子抜け。これだと不正乗車も簡単にできてしまうのでは? と余計な心配をせずにはいられません・・・ といってもまぁいろいろな事情があるのでしょう。部外者は黙っておくことにします。

 

ホームではすでに朱色一色に塗られた気動車が待機していました。

 

 

これから初城端線ではありますが、車内は高校生専用列車かと思うほどに高校生でいっぱいで、なんとか座ることはできたものの、進行方向後ろ向きに進む、決してあまりいいスタートとは言えないものになってしまいました。ただこれは平日休みの数少ないデメリット。朝の時間帯ではいつものことなので気にしないことにします。おそらく復路は空いていることでしょう。雰囲気などを楽しむのは、その時まで取っておくことにします。

 

列車は定刻に高岡駅を発車し、終点の城端駅に向けゆっくりと進んでいきます。

 

途中砺波市の中心となる砺波駅で多くの下車があり、念願の窓側席を確保。ここから先の30分ほどは、車窓をしっかり楽しむことができそうです。

 

 

 

沿線は地理で勉強する、いわゆる『散村』の光景が広がっており、静岡では決して触れることのできないその雄大さにしばし目を奪われました。こうした異質な風景に出会えるのも旅の醍醐味ですね。

 

そして砺波駅発車後もそれなりの乗車率を保っていた列車も、7時38分到着の福野駅でついにガラガラになりました。不謹慎かもしれませんが、これぞローカル線のあるべき姿・・・ 足を思いきり伸ばし、のんびりとくつろぐぎます。

 

高岡駅を発車しておよそ1時間、終点の城端駅には7時58分に到着しました。わずか29.9kmの路線ではあるものの、これでめでたく城端線は完乗です。

 

 

 

折り返しの発車は8時37分発。それまでの時間を利用し、駅舎などを観察をすることにしましょう。

 

 

木造のなかなかに立派な駅舎。現在は南砺市を構成する旧東礪波郡城端町の中心駅で、まだ営業時間前でしたが、駅舎内には観光協会が入居していました。

 

駅前はこんな感じ。

 

 

クルマも人通りもなく閑散としていますが、これはある意味地方の宿命。仕方ないでしょう。

 

特にすることもないので、ホームへ戻ります。

 

 

駅舎付近にも花が植えられ、ホームにも不自然なほどの規模の花壇が置かれていました。これは線名の『城端』を『常花』とかけ、いつでも花が咲いているようにする試みのようです。こうした花を見て、気を悪くする人はおそらく誰もいないことと思われます。末永くこの試みが続くよう、陰ながら応援させてもらいますね。

 

そんなことをしてる間に折り返し時間が近づき、各車両数名ずつの乗客を乗せ、城端駅を定刻の8時37分に発車。続いては氷見線に乗車すべく、起点の高岡駅を目指します。