早暁4時44分に高山駅を発車した列車は、漆黒の闇の中を岐阜駅に向け進んでいきます。

 

途中5時34分到着の下呂駅までは、特急も停車する主要駅のみに停車していきますが、結局どの駅からも乗客の姿はありませんでした。この名物列車も、これならば廃止もやむを得ないかな? と思っていたら、その下呂駅からは高校生を含め多くの乗車があり、一気に車内は賑やかに。

 

その後も少しずつ乗客は増えていき、それとともにようやく夜も明けてきました。

 

こちらは6時11分到着の白川口駅

 

 

岐阜『白川』といえば、合掌造りで知られる世界文化遺産『白川郷』を思い浮かべてしまうかもしれませんが、ここはいわゆる『美濃』白川である加茂郡白川町の玄関口との位置づけです。ちなみにその白川町の奥には東白川村という村もあり、本家飛騨大野郡白川村とあわせ、初見では紛らわしいことこの上なしといった錯綜した状態となっています。それにしても同一県内に『白川』と付く自治体が3つもあるとは・・・ 恐るべし岐阜

 

そうそう、ふと思ったのですがこの高山本線、上・中・下や〇〇口など、地名に接頭語や接尾語が付く駅が多いような気が・・・ 東西南北をコンプリートし、さらに武蔵浦和中浦和を持つ浦和ほどではないですが、それらの駅名の所以などを調べてみるのも、なかなか面白いのかなと思います。

 

列車はさらに南下を続け、高山本線南部の重要拠点である美濃太田駅には、定刻の6時43分の到着。

 

ここまでは2両編成でやってきたこの始発列車も、ここから先は2両増結し、岐阜市などへの通勤通学列車へと変貌を遂げます。

 

 

そして終点1つ手前長森駅を過ぎ、定刻の7時29分に終点の岐阜駅に到着しました。高山駅を発車して2時間45分、なんだかあっという間だったような気がします。

 

ここからは岐阜発7時40分の豊橋行き普通列車に乗り、関西本線が分岐する名古屋駅へ。

 

まさに通勤ラッシュど真ん中といった感じでまったく身動きが取れず、苦行の30分を過ごす結果となりました。

 

 

名古屋駅からは8時27分発の普通列車に乗り、亀山駅へ向かいます。

 

思えば久々の三重県ですね。あまりいい思い出はないですが、『人生経験』という意味では、ある種貴重な時間を過ごせたような気がします。

 

桑名富田四日市など懐かしい名前の駅を通り過ぎ若干のセンチメンタルに浸りつつ、終点の亀山駅までやってきました。もちろん『まるで桃鉄』の記録は忘れずに・・・

 

 

亀山駅から先の行程は少々悩みましたが、一度乗ったきりご無沙汰となっている名松線を再訪し、伊勢奥津駅へと行ってみることにしました。調べてみると、名松線完乗によりJR東海の全路線制覇を達成した2016年以来、およそ7年ぶりになりますね。

 

こちらは紀勢本線の0キロポスト。

 

 

紀勢本線はここ亀山駅を起点に、日本最大の半島である紀伊半島を一周する形で和歌山市駅へと向かう、路線距離384.2kmにも及ぶ幹線となっています。

 

その紀勢本線の10時10分発の鳥羽行き普通列車に乗り、名松線の起点松阪駅を目指します。