2月16日(木)

 

旅も3日めとなり、ついに今日が最終日・・・ となるハズでしたが、結果的にもう1泊することになってしまいました。まぁこの経緯は後ほどということにし、今日も早朝からの行動開始となります。

 

今日は『山陰小京都』とも呼ばれる島根県津和野まで足を延ばす予定。予報では昨日よりは寒くならないとのことで、そうなるように心から願いつつ、身支度を整えまだまだ暗い午前6時にチェックアウトを済ませます。

 

 

駅前も深夜の雰囲気。ひっそりと静まり返ってますね。

 

 

無人の駅舎から構内へ入り、宇部新川発6時07分の小野田線始発列車の発車を待ちます。せっかく持っている山口セントラルパスを最大限活用すべく、津和野へ向かう前に、まずは未乗の小野田線完乗を目指すことにしましょう。

 

 

 

 

小野田線は、ここ宇部新川駅から1つ先の居能駅から山陽本線小野田駅へと至る路線長11.6㎞のごく短いローカル線ですが、途中の雀田駅から長門本山駅への2.3kmの支線を持つという、大きな特徴を持っています。そしてその支線(通称本山支線)というのが、1日にわずか3往復しか運行されていない、全国的に見ても屈指の過疎路線であり、その存在が私のような全線完乗を目指す同行の士の大きな障壁となっています。静岡在住の私としては、地理的にも物理的にも完乗が難しいこの小野田線は、今回の旅の大きな目的の1つでした。

 

そんな大いなる志を持って乗り込んだ車内ではありますが、中はこんな感じ。

 

 

ロングシートに乗客は私1人。完全に貸し切り状態です。

 

結局定刻の6時07分を迎えても誰も乗ってくることはなく、私だけを乗せて宇部新川駅を発車。同時発車である宇部線新山口行きにはそれなりの乗客の姿があった様子とは、ひどく対照的でした。実際この小野田線は地元自治体と廃線も協議されているとのことで、こんな状況であれば、それも仕方ないことなのかもしれませんね。

 

それでも小野田線に入り1駅めの妻崎駅から2名が乗車。見た限りでは通勤客のように思えます。ということは毎日小野田線に乗っている、貴重な方たちといえるかもしれません。その後は特に大きな動きもなく、本山支線が分岐する雀田駅には6時20分の到着。

 

予定通り、まだ夜が明けきらないホームへ降り立ちます。

 

 

 

ここは分岐駅ではあるものの、1面2線の最小限の構造。ただ他ではあまり見られない『Y字型』の形状をしており、その先に簡素な駅舎がありました。

 

 

そして駅前にはこの立て看板。

 

 

どうやらここは、山口東京理科大学の最寄駅のようです。ちなみに正式名称は、『山陽小野田市立山口東京理科大学』という、公立大学とのこと。地名がたくさん並び、イマイチよくわからない名前ですが、駅からは徒歩5分。利便性は抜群といえます。まぁ、大学中退の私が偉そうなことは何も言えないので、これ以上は口を紡いでおくことにします。

 

さて、いよいよ本山支線の初乗車が近づいてきました。次の発車(というか始発)は38分後の6時58分と、待ち時間としてはかなり長いですが、1日3本ということ思えば、物の数ではないでしょう。動画などを見て適当に時間を潰しつつ、のんびりと列車の到着を待ちたいと思います。