石巻駅での長時間停車を終え、列車はようやく発車。それまでは混雑した車内も、だいぶ空いてきました。次に降りるのは気仙沼線が分岐する前谷地駅で、到着時刻は8時43分。距離にして15kmほどの近さに位置しています。いわば目的地手前で足止めを食らった形。鉄道の旅では、得てしてこうしたことはよく起こるのですが、鉄道好きの私からしても、仕方ないこととはいえあまりいい気分にはなりません。これも、もしかしたら一般の人たちに鉄道が敬遠される理由の1つなのかなと個人的には思っています。よほどもの好きでもない限り、目的地には一刻も早く辿り着きたいのが心情ですよね。

 

石巻の市街地を抜け、車窓風景ものどかなそれへと変わり、定刻の8時43分に前谷地駅に到着。ここで柳津駅までの気仙沼線を往復すべく下車します。

 

 

 

駅舎はこじんまりとして趣のある感じ。構内も2面3線となかなか広く、『田舎の乗換駅』といった雰囲気でしょうか。

 

 

今度の柳津行きは9時03分発ということで、発車まではまだ少し時間がありますが、列車はすでに入線済み。そんなわけで、単行の気動車の車内で待つことにしました。・・・が車内にはすでに7~8名がいる状態。気仙沼線柳津駅から先はBRT区間となってしまったものの、意外にも利用されているのだなと思った矢先、女川行きの列車が入線するとそそくさと去っていきました。なんのことはない、空調の効いた車内を待合室代わりに使っていただけのようです。

 

結局私を含む3名のみを乗せ、定刻に前谷地駅を発車。東日本大震災の影響により柳津駅以遠がBRTに転換され、わずか17.5km、途中駅は4駅だけとなってしまった気仙沼線をこれから往復しようと思います。

 

発車して8分、列車はのの岳駅に停車。例によってガラスがあまりキレイではありませんが、珍しい駅名につられ、思わず撮影してしまいました。

 

 

この駅名は付近にある『箟岳山』に由来するとのこと。確かに初見では読めませんよね。1968年(昭和43年)の開業当時からこの駅名だったようで、賢明な判断かと個人的には思えます。最近はよくわからない平仮名駅名(いわて沼宮内駅奥津軽いまべつ駅など)が増えてしまっており、それらとは一線を画すものといえるでしょう。

 

のの岳駅から2つ先、御岳堂駅を過ぎると、東北一の大河北上川を渡ります。

 

 

全長249㎞と、日本で4番めの長さを誇る大河。河口近くのこのあたりでは川幅もかなり広く、日本の川と思えないほど水量も豊富になっています。

 

そして列車は定刻の9時26分に終点柳津駅に到着。

 

 

駅名標では次の駅名が消され、無残なことになっていますね。

 

 

線路も剥がされ、真新しいクルマ止めも虚しい・・・

 

 

ログハウス風の駅舎は物産館も兼ねており、こんな時間にもかかわらずそれなりの賑わいを見せていました。

 

 

こちらはBRTの乗り場。

 

 

そしてそのバスも待機していました。

 

 

BRTの次の発車は9時42分の気仙沼行き。う~んどうしようか・・・ 私の持つ北海道&東日本パスではBRTには乗車可能で、追加の出費も不要です。悩みますね。ただ今日の目的地はここから遥か先の秋田県大仙市気仙沼から先の行程を組み直すには時間が足りな過ぎて、結局予定通り柳津発9時39分の列車で折り返すことにしました。気仙沼線を含む三陸地域には、未乗路線も多数残ったままとなっています。いずれまた訪れることもあるでしょう。その時まで、楽しみに取っておくことにしましょう。

 

ということで今度は折り返し小牛田行きとなった列車に乗り、終点小牛田駅を目指すことにします。